まぶしいというわけではないのに、目がチカチカすることはありませんか?目がチカチカする理由はいくつか考えられます。
そこで今回は 目がチカチカする 理由と対処について説明していきたいと思います。
目がチカチカする症状は放置しても大丈夫?
なぜ目がチカチカするのか
まぶしい強い光を浴びると、目がチカチカしたり、目を閉じたときに光が見えたりします。それはごく普通のことですが、特にまぶしいわけではないのに、突然、目がチカチカする状態になることがあります。
この目がチカチカする症状を「光視症」といいます。眼球の中にある硝子体(しょうしたい)が動くと、網膜がひっぱられてひずみが出るため電気信号が伝わり、目がチカチカしたり、ぴかっと光る閃光のようなものや、蛍が光って飛んでいるようなものが見えます。
目がチカチカする原因はさまざまな
なぜ硝子体が動くのかというと、いろいろ原因が考えられるのですが、加齢による硝子体の液状化と網膜からはがれていく後部硝子体剥離という病気が考えられます。はがれかけのときに視線を動かすたびに硝子体が動いてしまい、網膜がひっぱられるので光を感じるのです。
光視症は飛蚊症(ひぶんしょう)と並んで、網膜薄利の前兆ともいわれ、注意が必要な病気です。飛蚊症とは黒い小さい虫のようなものが、飛んでいるように動いて見える症状をいいます。
また、目がチカチカする症状は、過労や睡眠不足などで起こることもあり、光視症以外の原因としては閃輝性暗点(せんきせいあんてん)、眼精疲労、起立性低血圧などがあげられます。
閃輝性暗点はホルモンバランスの乱れやストレス、急激な温度変化などによって脳血管が収縮したときにおこり、片頭痛をともなうこともあります。
眼精疲労は、疲労の文字のとおり、長時間目を酷使することでおこります。
起立性低血圧は、座っていて急に立ち上がったときに、たちくらみやめまいを起こすことで、血圧が一時的に下がった状態のときに起こります。
目がチカチカするときの対処
目がチカチカするときには一度眼科で原因を調べてもらうことをおすすめします。網膜剥離や網膜裂孔などは眼底検査ですぐに診断されるものです。治療が早ければ視力への影響が少ないと言われているので、放置せずに早めに受診するとよいです。
眼科で検査をして、網膜剥離と診断された場合は、進行度によって治療法が違います。緊急に手術しなくてはいけない場合もありますが、網膜剥離の場所が中心から離れたところにあって、進行が止まっているときにはすぐに治療をしなくてもいいケースもあります。
一般的には網膜剥離が初期の段階で網膜裂孔の状態であれば、レーザー治療による「網膜光凝固術」や「網膜冷凍凝固術」で眼球に器具を入れなくてもいい治療をすることが多くみられます。
眼球へのダメージが少ないため術後の回復が早く、入院する必要がなく日帰りで治療できるというメリットがあります。
進行すれば眼球に器具を入れて手術することになり入院が必要になってきます。手術の方法は硝子体手術、網膜復位術、経強膜パックリング法があります。
硝子体手術は、眼球内の硝子体を取り除き、孔の周辺をレーザーで治療するもので、剥離した網膜を張りつけ、眼球内にガスかシリコンオイルを注入する手術です。
網膜復位術は、孔をふさぐようにスポンジを当て、裂孔の周辺を高熱処理か冷却処理をすることで、剥離した網膜をくっつけるものです。網膜の下に水がたまっているときには、同時に抜く処理をします。
経強膜パックリング法は剥離した網膜を眼球の外側から細いシリコンの紐で締めつけて圧迫し、剥離を元に戻すものです。眼球を締めつけるため、術後は近視や乱視が悪化したり眼球の動きが悪くなったりすることがあります。
また、目がチカチカする原因として網膜剥離の前兆以外にも、視神経障害、脳腫瘍、急性視神経炎など脳の病気の場合もあります。
おかしいと思ったら放置せずに早めに受診することが大切です。
まとめ
目がチカチカする症状は放置しても大丈夫?
なぜ目がチカチカするのか
目がチカチカする原因
目がチカチカするときの対処