めまい の 原因 にはどんなものがあるかご存知ですか?めまいは体が動いていないのに回転したり揺れているように感じたりと平衡機能に障害が起こりますが、その原因には平衡機能をつかさどる耳や脳のだけでなく様々なものがあります。
めまいには重大な病気が潜んでいる場合もありますので、安静にしておけば大丈夫などと軽く考えず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
めまいの原因にはどんなものがあるの?(前編)
耳が原因でめまいが起こる?
耳が原因のめまいと言うと意外に思われる方もいるかもしれませんが、耳には三半規管や前庭、前庭神経という平衡機能に大きくかかわる器官があります。これらに何らかの異状がある場合にはめまいが起こります。
三半規管
三半規管は内耳にある半円形の三つの管からできている器官であり、中はリンパ液で満たされています。
三つの管は、それぞれが90度の角度で離れており、体の回転や、どの方向に動いているのか等を敏感に察知します。そのため、三半規管に障害があると、回転するようなめまいが起こります。
耳石器
耳石器もまた内耳にある器官ですが、こちらは重力や加速度を感じ取る器官です。耳石器には感覚器官の上に炭酸カルシウムの結晶がいくつもあって、この結晶が動くことによって重力や加速度を感じ取ることができます。
耳石器に障害があると、ふわふわするような感じのめまいが起こります。
前庭神経
前庭神経は、三半規管や耳石器で感知した情報を脳に送る神経です。前庭神経が傷害されると強い回転性のめまいを生じます。
耳が原因で起こる、めまいを伴う病気
耳が原因でめまいが起こることが分かったところで、次にどのような病気があるのかを考えてみましょう。主なものとして以下のような病気があります。
良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症は、三半規管や耳石器に何らかの障害が起こることで生じると言われている回転性のめまいです。頭をある位置に動かすと軽い回転性のめまいを生じることが多く、原因ははっきりと解明されていません。
更年期や軽い脳梗塞、過労、睡眠不足によっても起こることがあると言われています。様々な検査を行った結果、良性発作性頭位めまい症と診断されたのであれば、特に心配はないでしょう。
メニエール病
メニエール病は、強い回転性のめまい発作を起こす病気であり、内耳のリンパ液が増えすぎることによって起こると考えられています。数分から数時間もめまい発作が続くことが多く、難聴や耳鳴り、耳閉感などの症状も伴うことの多い病気です。
前庭神経炎
前庭神経炎は、かぜ症状から1~2週間後に突然回転性のめまいを生じる病気で、アレルギーやウィルスによって前庭神経が炎症を起こすと考えられています。めまいの症状は最も重く、食事をすることも動くこともできないほどですが、通常は2~3週間で軽快します。
その他
その他には、突発性難聴や聴神経腫瘍などによっても軽度のめまいが生じることがありますが、どちらも難聴が主な症状です。
まとめ
めまいの原因にはどんなものがあるの?(前編)
耳が原因でめまいが起こる?
耳が原因で起こる、めまいを伴う病気