めまい に伴って多く発生する 吐き気 ですが、とてもつらく、日常生活を普通に送ることが多くの場合困難になります。もし、病院で治療を受けてもなかなか治らなかったり、繰り返してしまう状態なら、もしかしたら別の診療科の医師に診てもらう必要があるのかもしれません。
めまいと吐き気がおさまらない?
めまいに吐き気はつきもの
めまいに吐き気や嘔吐が伴うことは多く、めまいにはつきものの症状と言ってもいいでしょう。実際には動いていないのに回転しているように感じたり、垂直方向に動いているように感じてしまいますので、どうしても乗り物酔いのような状態になってしまいます。
また、ひどいめまいであれば、まともに歩けないし立っていられないというとてもつらい状態になりますし、突然このような状態になればパニックになってしまう人もいるでしょう。このようなことから、「めまいと吐き気」のために救急車で病院へ搬送される人も、かなりの数になります。
吐き気はなぜおこるのか?
吐き気や嘔吐は、脳の嘔吐反射中枢というところからの刺激によっておこってきます。
実は嘔吐というのはかなり複雑な動きをしており、胃では食道からの入り口が開き、腸への出口が塞がれ、さらには筋肉や横隔膜が収縮して胃を押し上げるといったことが、嘔吐反射中枢からの指示で同時に行われます。
嘔吐反射中枢が嘔吐の指示を出すには、体から有害なものを排除する、胃腸の機能低下、ストレスによる心因性・神経性のものなどの要因がありますが、それらは複雑に影響しています。
通常のめまいによる吐き気・嘔吐というのは、主にストレスによる刺激であり、乗り物酔いなどによるものと近いのかもしれません。
吐き気の対処法は?
吐き気が伴うほどのめまいであれば、やはり医療機関に受診して治療を受けることをおすすめします。めまいと吐き気に対してよく行われる治療には、メイロン(炭酸水素ナトリウム)とプリンペランという注射薬の点滴による投与です。
メイロンはめまいに対する治療薬であり、プリンペランはドパミン受容体を遮断して吐き気・嘔吐をおさえる働きがあります。
ネットでよく紹介されている方法に、乗り物酔いの薬を飲むというものがあり、実際にある程度症状を緩和する効果はあるようですが、あくまで一時的なものとして、早めに医療機関を受診することが大切です。
めまいと嘔吐は、脳の重大な疾患による症状の可能性もありますので、安易に症状だけ抑える対処はリスクを伴うことを知る必要があります。
それでも、めまいと吐き気が治らない
きちんと医療機関で診療を受けても、原因がはっきりしないまま、めまいと吐き気は相変わらず続いてしまうこともまれにあります。そもそも、めまいの原因は、検査ではっきりとわからないことも多いのです。
しかし、めまいと吐き気は耳鼻科での診療で軽快することがほとんどであるため、どうしても耳鼻科の病気と推測して治療を開始してしまいやすいと言えます。
治療をしばらく続けても症状の改善がみられないような時には、検査などによって診断が明確な場合は別ですが、もっと他の原因を考慮する必要があります。
他にはどんな症状がある?
めまいと吐き気が症状としてあらわれる病気はたくさんありますので、他にどんな症状があるのかということが実は重要になります。
ろれつが回らない、体の感覚がおかしい、眼の見え方がおかしい、頭が痛い、首が痛い、背中が痛い、胸が痛い・苦しい、気持ちが落ち込んでいた、体がほてる、前よりも顔色が悪くなったなどの症状は、めまいの原因を探る重要なヒントとなります。
実はこんな病気が原因かも?
発生する頻度は少ないですが、うつ病、頚部の病気、貧血、心臓や血管の病気、眼の病気、自律神経失調症などもめまいや吐き気の症状をおこすことがあります。実際に、めまい患者の最終診断のうち、仮面うつ病が5%、首の筋肉の過緊張が2%というデータもあります。
そして、めまいのうちの大半は、耳の器官が原因のめまいですが、実は発症のメカニズムまでははっきり解明されているとは言えず、他の病気など多くの要因が複雑に影響していることも忘れてはなりせん。
実際に、めまいを発症する患者の多くは、高血圧や糖尿病、高脂血症、心臓病などの基礎疾患を持っているというデータもあります。
体の重要な部位におこる血流の異常が、めまいや吐き気という症状としてあらわれて、実は命に危険のある重大な疾患だったということも、可能性はゼロではないのです。
まとめ
めまいと吐き気がおさまらない?
めまいに吐き気はつきもの
吐き気はなぜおこるのか?
吐き気の対処法は?
それでも、めまいと吐き気が治らない
他にはどんな症状がある?
実はこんな病気が原因かも?