めまいには、肩こり、ストレス、生活リズムのくずれ、水分不足や加齢などから起こるものにくわえ、耳や脳の疾患など病気から生じるものがあります。 めまい が起こった場合、特に、脳による場合は危険をともなうため、救急連絡など適正な 対処 が必要となります。
専門機関を受診するなど、めまいの原因を知ることが大事です。何度も起こるめまいは、大変危険ですので早期の受診が必要です。
めまいとその対処法は?
めまい
睡眠不足、頭痛や不安感の有訴など、精神的なストレスは心因性のめまいを起こします。不眠、運動不足などにより、生活のリズムが乱れたときにも、めまいが生じます。
また、めまいは、筋肉の緊張と血流障害から自律神経のバランスがくずれて起こる肩こりによっても起こります。さらに、疾患が原因でめまいが生じているときは、特に危険で、早期の治療が必要となります。
耳の疾患であるメニエール病、神経炎や突発性難聴など、脳卒中、てんかんなどの脳の疾患でめまいが起こります。加齢によって、内耳、前庭神経などの神経系が変性することがあります。このような場合にも、めまいが起こることがあります。
今回はめまいの対処法を紹介します。
脳のチェック
- 顔のしびれや麻痺の有無
- ろれつが正常か否か
- 手足のしびれや麻痺の有無
- 立って歩行が可能か否か
- 二重に見えるか否か
- 激しい頭痛の有無
以上のような異常が確認された場合は、小脳出血や脳梗塞、不整脈による脳貧血などが考えられますので、早急に救急車を依頼し病院へ行くなど、早期に適正な対処が必要となります。
また、突然めまいが起きた場合は、静かなところで横になるなど、安静を確保してください。目や耳からの刺激を遮断することが重要です。
耳、聴覚のチェック
- 耳鳴り・閉塞感の有無
- 聴こえづらいか否か
以上のような異常がある場合は、メニエール病や突発性難聴などの疾患が考えられます。早期に治療をする必要があります。運動、休暇や生活のリフレッシュなどの心がけが必要となります。
めまいが頻繁に起こったり、長く続く場合は、早期に病院を受診する必要があります。
ストレス障害、精神疾患や神経炎などのチェック
- 頭痛や浮動性めまいの有無
- 倦怠感、食欲不振、体重減少や睡眠障害などの有無
- 風邪後に起こる回転性めまいの有無
- 自律神経障害と思われるめまいの有無
このような異常がある場合は、片頭痛、VDT症候群、うつなどの精神疾患や前庭神経炎などが考えられます。血圧が急激に上昇した場合や低血圧の場合、薬の副作用などでもめまいが起こりますので、病院の受診が必要です。
めまいの種類とメカニズム
めまいには、回転性めまい、浮動性めまい、立ちくらみ性めまいの3つに分類されます。
回転性めまいは耳が主原因です。耳鳴りや難聴がともなう場合は、メニエール病や突発性難聴が考えられます。メニエール病の場合は何度も発作を繰り返すため、適切な治療が必要となります。
耳鳴りや難聴がともなわない場合は、発作性頭位めまい症が予想されます。頭の位置を変えたときに、耳石が三半規管に入り刺激し、回転性めまいを起こします。
浮動性めまいは、中枢性、全身性、薬剤性、そして、心因性めまいにわけられます。
小脳や脳幹に障害が起こると、手足のしびれや脱力感をともなう中枢性めまいを発症することがあります。全身性めまいは自律神経失調症の方に多いとされています。発熱、貧血などが原因の場合もあります。
薬の副作用によってもめまいが起こります。耳や脳の疾患ではなく、原因が不明な場合は心因性めまいに分類されます。原因となっているストレスを除去することが大切です。
また、ストレスや疲労などで自律神経が乱れると、立ちくらみのようなめまいが起こるときがあります。
めまいの予防法
メニエール病、突発性難聴や心因性のめまいなどは、ストレス、疲労などにより自律神経が乱れることによって起こります。
生活習慣の見直しによって予防が可能となります。規則正しい生活を心がけたり、心身のストレスをためないこと、規則正しい食事をとることや適度な運動を日常生活に取り入れることなどにより、めまいのリスクが軽減されます。
めまいの病院での応急処置
急性期のめまいに対しては症状を抑制するために、7%炭酸水素ナトリウム液を静注するか点滴をします。嘔吐や悪心がある場合は、鎮吐作用のあるメトクロプラミド静注を行います。
また、不安のストレスが強い場合は、ジアゼパムなどの抗不安薬を筋注します。急なめまいが起きた場合でも落ちついて対処し、症状がひどい場合などは、早期に医療機関を受診してください。
まとめ
めまいとその対処法は?
めまい
めまいの種類とメカニズム
めまいの予防法
めまいの病院での応急処置