めまい が 体操 で治せるっていう情報をご存知でしょうか?ただし、どんなめまいでも体操で治せるわけではなく、ある特定のめまいに対して有効な方法だということを知る必要があります。どんなめまいにいいのか?どんな体操をどのくらいするのか?効果のほどは?などの情報をご紹介します。
めまいが体操で治せる?
良性発作性頭位めまい症
めまいには、耳に原因があるもの、脳に原因があるもの、その他の原因によるものなど、さまざまな種類がありますが、体操をして治せると言われているのは、耳が原因でおこる良性発作性頭位めまい症というものです。
良性発作性頭位めまい症は、耳が原因でおこるめまいの中で最も発症する頻度が高いと言われており、男性よりも女性に多く発生します。また、良性という名前のとおり、難聴や耳鳴り、麻痺などをおこすようなことはありません。
症状は、急に振り向いたり、寝返りを打ったり、特定の方向に頭を動かしたときに、回転性の激しいめまいがおこります。症状が長時間続くことはなく、通常はおよそ30秒~1分程度でおさまります。
良性発作性頭位めまい症の原因とは?
良性発作性頭位めまい症の原因は、内耳にある前庭器官に異常が生じるためですが、その異常とは、前庭器官の耳石器に乗っている耳石が剥がれ落ち、平衡感覚をつかさどる三半規管に移動してしまうことです。
耳石は炭酸カルシウムでできていますが、この耳石がもろくなってしまうことによって剥がれ落ちてしまうことがあります。
リンパ液で満たされている三半規管の中で、細かい耳石の粒がひとかたまりになってしまうとめまいがおこりやすいと言われており、可能な範囲で頭を動かしたり運動することが推奨されています。
40代以降の女性に多い
良性発作性頭位めまい症は40代以降の女性に多く発症する病気であり、その理由は閉経後にカルシウムの吸収が悪くなってしまうため、耳石がもろくなって剥がれ落ちやすくなるためと言われています。また、骨密度が低い人にもおこりやすくなってしまいます。
このような理由から、カルシウムを積極的に摂取したり運動することが予防には効果的であり、食生活や運動などの生活習慣を改善することが望まれます。
また、スポーツや事故で頭部を打撲した人、結核に感染してストレプトマイシンを投与されたことのある人、慢性中耳炎の人にも発症しやすくなります。
めまいと耳石
体の回転や方向を感知する三半規管に耳石が迷い込んでしまうと、リンパ液で満たされた三半規管の中で耳石が動くことが刺激となって誤作動をおこしてしまうと言われています。
そのため、特定の方向に頭を動かしたときにめまいがおこってしまいます。また、めまいはほとんどが1分以内でおさまります。
また、三半規管の中で耳石の粒が一箇所に集まって塊になってしまう状態は症状がおこりやすくなるため、激しいめまいがおさまったら、できるだけ体を動かしたほうが改善が早くなります。動かずにじっとしているのは逆効果になってしまいますので注意が必要です。
めまいを治す体操とは?
めまいに効果があると、めまいを専門とする医師もすすめている体操がありますので以下にご紹介いたします。
それは寝返り体操というもので、仰向けに横になって、顔を右に向けて10秒、真上を向いて10秒、左を向いて10秒をワンセットとして、1日に10セット行うと良いそうです。
また、ラジオ体操も推奨されています。ラジオ体操は頭をいろんな角度に動かしますので、三半規管をかき回して耳石を追い出すのに良いそうです。
最初は無理をせずに寝返り体操から始めて、慣れてきたら少しずつラジオ体操を始めてみるのがいいでしょう。
耳鼻科の医師に相談
耳鼻科では、良性発作性頭位めまい症であるときちんと診断したうえでこのような指導を行っています。診断には、めまいの時に生じる特徴的な眼球の動きである「眼振」があるかどうかを確認します。この検査によって、耳石が三半規管のどの位置にあるのかわかるそうです。
また最近では、頭位変換療法といわれる、遊離した耳石を元に戻す方法も行われ、効果をあげているそうです。めまいは脳など他の原因である可能性もありますので、自己判断せずに医師に相談することをおすすめします。
まとめ
めまいが体操で治せる?
良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症の原因とは?
40代以降の女性に多い
めまいと耳石
めまいを治す体操とは?
耳鼻科の医師に相談