メラノーマって何のこと?と思われた方もいらっしゃることでしょう。メラノーマというのは皮膚がんの一種でとても恐ろしいがんです。皮膚にできるがんであるため、自分で発見することができます。
今回は メラノーマ の 症状 、ほくろとの違いそして早期発見・早期治療の重要性についてご説明します。
ほくろではない、メラノーマの症状と早期発見・治療の重要性
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メラノーマとはどのような病気なのか
メラノーマとは日本語で悪性黒色腫といわれ、皮ふがんの中でももっとも危険性が高いとされているがんです。
メラノーマの場合の生存率をみてみると、早期発見での5年生存率は95~100%と高いのですが、ステージⅢ期になると5年生存率は50%になりかなり厳しい状況になります。
原因は実はよくわかっておらず、紫外線や外からの刺激により発症すると考えられています。
代表的なメラノーマの5つの症状について
1つ目は発見しにくい場所にできます。悪性黒色腫にもいくつかの種類がありますが、基本的には手のひら、足の裏、顔など身体にほくろに似たシミのようなものが発生します。日本人の場合、特に足の裏に発症しやすいといわれています。
2つ目は短期間で大きくなります。ほくろだと思っていたのに数カ月~1年、2年で急に大きくなります。数カ月で2倍、3倍になるような場合はメラノーマの可能性が高いのです。また直径が6mm以上あればメラノーマの可能性があります。
3つ目はシミの形が丸ではなくがたがたしています。普通のほくろは境界線がはっきりとしていますが、メラノーマはいびつな形です。左右対称ではなく周りがぎざぎざしているのです。
4つ目は色についてですが、初期には黒褐色のことが多いのですが、そのうちに黒、茶、赤、青、白などの色が混ざるようになります。シミなのに色にムラがあります。爪などの場合は、黒褐色の縦の線が爪全体に広がり指や手全体の皮ふに広がっていきます。
5つ目は抗がん剤が効かないということです。メラノーマができた場合は手術によって腫瘍を切除することが効果的です。抗がん剤が効かないこともあり、できるだけ初期に、そして転移する前に切除することが重要なのです。
メラノーマは40~50歳代から高齢者が発症する可能性が高い
日本人がメラノーマを発症するのは、1年間で人口10万人に1~2人となっています。男女差はないといえます。
年代別では50歳代から増加していき、60~70歳代が最も多いという報告があります。長年にわたり紫外線を浴びてきたことも原因となりやすいので、加齢とともに発症率は高くなります。
高齢者のかたは、今までになかった不審なほくろなどを見つけたら早急に受診することをお勧めします。
早期発見のための自己判断チェックリスト
1つ目は大人になってからほくろができた。もしくは気づいた。
2つ目はほくろが短期間のうちに急に大きくなっている気がする。
3つ目は手のひら、足の裏にシミのようなものができている。
4つ目はシミの形が丸ではなく淵がぎざぎざしていびつである。
5つ目はシミに色むらがあり、違う色も混ざっている。
6つ目は爪に黒い筋を発見した。
7つ目は爪が割れやすくなった。
最初はほくろやシミと間違われやすいメラノーマですが、確実にほくろやシミとはいえないおかしな症状が発生してきますので、できるだけ早く気づくことが大切です。
なにか変だと感じた場合には迷っている暇はありません。すぐに病院を受診することが大切です。
早期発見、早期治療すれば90%以上の確率で治癒可能
皮ふの異常に気付いた場合、早急に治療をすれば生存率はそれだけ高くなります。メラノーマの場合、早期発見により腫瘍の厚さが0.75mm以下であれば5年生存率は95~100%と非常に高いのです。
メラノーマの治療は手術が中心となります。再発を予防するためにメラノーマより1~2cm大きく皮ふを切除します。
メラノーマは痛みがないので発見が遅れる場合もあります。恐ろしいのですが、メラノーマの特徴として放置するとリンパ節に転移して、内臓や脳などの重要な臓器に広がるという特徴があります。
このように腫瘍の厚さが3mm以上であったり、リンパ節に転移してしまった場合の5年生存率は50%以下と急激に低下してしまいます。
早期発見し、外科療法で切除できる間に受診し、早期治療をすることがどれほど大切なことかご理解いただけたかと思います。
自己判断チェックリストでご自分の身体のチェックをしてみてください。
まとめ
ほくろではない、メラノーマの症状と早期発見・治療の重要性
メラノーマとはどのような病気なのか
代表的なメラノーマの5つの症状について
メラノーマは40~50代から高齢者が発症する可能性が高い
早期発見のための自己判断チェックリスト
早期発見、早期治療すれば90%以上の格率で治癒可能