「はじめは耳が詰まった感じから!気になる病気と対処法」では、耳の病気をいくつかご紹介いたしました。後編では、 耳が詰まった感じ のする老人性難聴についてご説明いたします。
相手の声が聞こえにくいということは大変なストレスにもなりますので、はやめに医療機関を受診しましょう。
はじめは耳が詰まった感じから!気になる病気と対処法(後編)
少し違う突発性難聴と老人性難聴
突発性難聴は健康で耳の病気をしたことがない人がはっきりとした原因もなく、ある日突然耳が聞こえなくなる病気です。原因不明でほとんどは左右どちらか片方の耳が聞こえにくくなります。
耳鳴りや耳が詰まった感じも同時に起こることが多いです。発症は50~60代の方が多く男女差や遺伝などはありません。
老人性難聴とは、加齢によって進行する難聴のことです。年をとることで誰にでもおこる生理的な変化です。高い音から聞こえにくくなり徐々に低い音も聞き取りにくくなります。左右両方の耳に同時におこります。老化現象のひとつであるため予防は難しくて一般的には治療はしません。
老人性難聴かもしれないと感じた方は
ご自身で、もしかしたら老人性難聴かもしれないと感じた方はいらっしゃいますか。ただ年を取っただけだから仕方がないと思っていませんか。それは大きな間違いです。
老人性難聴により相手が何をいっているのかよく聞き取れず、内容がわからないのだけれども何度も聞き返すのが悪いと思ってあいまいなままにしていると、ますます意思疎通が難しくなってしまいます。
このような状態を長く続けることは認知症につながる可能性があります。認知症は脳が刺激を受けなくなることが大きな原因といわれています。
人とのコミュニケーションが大切ですが、まずは相手の言葉を聞き取り、それを理解することがコミュニケーションの第一段階です。それなのに相手の声が聞こえにくいということは大変なストレスでもあり、欲求不満でもあります。
聞こえにくいことを放っておかず、早い段階で自覚症状を見極め対処するべきなのです。
老人性難聴は早めの対処が重要
老人性難聴かな?と少しでも感じた場合は、とりあえず耳鼻科に行って診察をうけてみましょう。耳の病気ではないとわかったら、補聴器が必要かどうか詳しく検査してもらいましょう。補聴器は医療器具ですからきちんとした検査と診断が必要です。
補聴器をつけることで相手の言葉を理解し意思疎通がスムーズになれば、認知症に発展していく可能性も小さくなると考えられます。
普段はあまり気にすることはありませんが、いざ耳が詰まった感じがしたり聞こえにくくなると聞こえているという状態がいかに大切であるかがわかります。
耳の病気になれば早急に耳鼻科を受診することが必要です。病気によって難聴になることを防ぐことができるはずです。
もうひとつ大切なのは、年齢のせいにして、聞こえにくい状態を放置しておかないということです。耳が聞こえにくいということから認知症につながる可能性もあるということを知っておいていただきたいのです。
根本的な原因に対する解決策はないかもしれませんが、補聴器をつけることで補助はできるはずです。また、まわりの人が耳の聞こえにくい人に対しての対応の仕方も変わってくるのです。必ず対処法はあるはずですから、安心してください。
耳が詰まった感じがするなどの初期症状を見逃さないよう心がけてみるのは大切なことです。
まとめ
はじめは耳が詰まった感じから!気になる病気と対処法(後編)
少し違う突発性難聴と老人性難聴
老人性難聴かもしれないと感じた方は
老人性難聴は早めの対処が重要