高齢になってくると今まで聞き取れていた会話が何となく聞き取りにくくなって、意思疎通が困難になったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。初期症状として耳が詰まった感じがする場合があります。
今回は、 耳が詰まった感じ がするときの隠れた病気と対処法についてご説明します。
はじめは耳が詰まった感じから!気になる病気と対処法(前編)
高齢者に多くなる耳鳴りの症状
年をとって耳鳴りが始まるということは、珍しいことではないようです。病気ではなく加齢のために起こっている場合が多いようです。様子をみていれば自然と気にならなく場合もあります。
しかし放っておいてはいけない場合があります。頻繁に耳鳴りを繰り返すようなときや、耳鳴りが強くなる場合、耳鳴りに加えて耳が詰まった感じがある、高音が耳につく、話し声などが聞こえにくくなるなどの具体的な症状があるときには早めに病院を受診しましょう。
耳が詰まった感じがするときに考えられる病気について
耳が詰まるというと、飛行機に乗ったことがある方は気圧の変化により耳が詰まるという症状を経験したことがあると思います。ぼあーんと耳に不快を感じ唾をのんで詰まった耳の空気を抜きたくなります。
このように耳の詰まった感じがするときに考えられる病気はいくつかあります。
まずは耳垢栓塞(じこうせんそく)です。この病気は耳垢によって鼓膜までの耳穴(外耳)がふさがれて閉塞感を感じる病気です。耳鼻科に行けばこの場合は1回の診察で耳垢を除去してもらうことができます。
次に耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)です。耳管とは鼓膜の奥の中耳と咽頭をつなぐ管状の器官のことです。この耳管が風邪や中耳炎などにより狭くなり空気がこもって耳の聞こえが悪くなる病気です。
他には、急性中耳炎があります。この病気は細菌やウイルスが中耳で炎症を起こすものです。炎症が軽いときは耳の詰まった感じや軽い痛みなどの症状がみられますが、炎症が悪化すると高熱や激しい痛みになります。
精神的なストレスや肉体的なストレスにより、耳が詰まった感じがして、低い音が聞こえにくくなる病気があります。これは急性低音障害型音感難聴です。
長期間の強いストレスにより自律神経の調節ができなくなりバランスが崩れるものです。原因ははっきりしていませんが誘因はストレスだといわれています。
これらの他にも、耳管開放症やメニエール病や突発性難聴などがあります。
まとめ
はじめは耳が詰まった感じから!気になる病気と対処法(前編)
高齢者に多くなる耳鳴りの症状
耳が詰まった感じがするときに考えられる病気について