水虫の薬を選ぶとき、メーカー名や商品名などで決めることは感心しません。一般に市販されている水虫の薬は数十種類に及びますが、よく内容と成分を確認すると同じ薬というケースが多々あります。
水虫 の 薬 を何種類も変えているのに症状が良くならないというとき、成分の同じ薬を繰り返し使っているだけということもあります。
知らないと治らない水虫の薬
水虫の市販薬の主成分・副成分
まず水虫について概要に触れます。足とは限りませんが、カサカサしたり皮膚が剥がれたりする皮膚病のをまとめてそう呼びます。高温多湿を好む白癬菌という一種の皮膚糸状菌(カビ)がもとで引き起こされます。
水虫は即生命の危険が伴う病気ではありません。しかし、軽視していると重症化することもあるので、早期に市販薬などの手当てを講じるべきです。
市販薬の多くはブテナフィン塩酸塩、テルビナフィン塩酸塩、ラノコナゾール、ミコナゾール硝酸塩という4種の成分が配合されています。
主成分は白癬菌の撃退で、副成分にはかゆみや炎症を抑える効果を持たせています。
市販薬か病院か、症状はどうなのか?
最近の水虫の薬はだいぶ研究され、その効果が増しています。その原因は医療用の成分が含まれた薬が多くなったことと比例しています。
さて水虫の治療を行うにあたり、症状別、あるいは自分の都合上どういうタイプで向き合うかの判断を説明します。
まず、長期化するという見込みならやはり医療機関で治療するほうがベターです。水虫は健康保険の適用がある病気なので、市販の薬をあれやこれやととっかえひっかえ試すより経済的で速いということがいえます。
また爪水虫の場合、水虫の薬の種類には飲み薬がないので、どうしても病院にかかることになります。
初期の自己判断で、病院に行くのは1回きりで終わりにして、以降は自分の判断に基づき市販の薬を服用するとなれば、初診料の分だけ高くつくことになります。ただし、水虫の多くは長期化するため、そのことも含みに入れる必要があります。
大事なことは、市販の薬を使っても具体的な効果が出ない場合は、はたして水虫なのかどうかも含めすぐに病院で治療してもらいましょう。
水虫薬のタイプ別特徴
水虫薬と一口で言ってもそのタイプはさまざまです。
液状のもの、軟膏タイプ、ジェル状、その他あります。軟膏(あるいはクリーム状)のものは塗り込むのに適していて、患部にしっかり馴染みます。
液状はさらに患部に届くため使用感に優れてはいるものの、塗りにくいところに塗布するときに無駄な流れだしなどがあって不経済な面もあります。
スプレータイプもあり、最近は種類も増えてきました。これは扱いの軽便さと、患部に馴染ませることや広い範囲に塗布するができるなどの長所がありますが、塗る場所によっては液状タイプのような無駄も発生します。
市販の水虫薬の効果が薄いときは、症状が重い、あるいは発症してからあまりにも長い時間が経過しているなどを疑う必要があります。
これらは市販の薬の弱点で、場合によっては病院で処方される奥に潜む原因菌とか白癬菌に効果のある飲み薬を服用しなければ完治しないということもあります。
選び方、使い方で効果は変わる
水虫の薬をさらに具体的に解説します。
液状の薬は足の指と指の間にカサカサした乾燥感がある場合に有効です。ただし水疱でつぶれたりしている場合は避けた方が賢明です。また塗布した時に患部が染みるのはアルコールの成分が含まれているからで、あまり痛みを感じるときは使わないようにします。
スプレーもやはりカサカサ状態で水疱がなく足の広い範囲に広がった水虫には適しています。
ゲル状のものは乾きの速いタイプや油脂性の基材に混合された軟膏などがあります。
クリーム状の薬は有効成分を半固形剤に混合したタイプで、患部の皮膚などに指を使いしっかりと塗り込むことができます。
こちらはカサカサではなく、逆にジクジクしたり水疱が出ていたり足の角質化した部分に対して有効です。
これらに対して、エアゾールタイプは2種類あって、カサカサタイプに有効成分を噴射するものと、逆にパウダータイプはジクジクした部分にも噴射した後もサラサラ感が残るので、症状によって使い分けることができます。
いずれのタイプも、水虫の薬としては皮膚の最外層に限って繁殖中の菌を、直接的な手段で封じ込めるという点で効果が期待できます。
まとめ
知らないと治らない水虫の薬
水虫の市販薬の主成分・副成分
市販薬か病院か、症状はどうなのか?
水虫薬のタイプ別特徴
選び方、使い方で効果は変わる