日本人の4人に1人が水虫に感染していると言われています。身近な感染症ですが、根気よく 水虫治療 を続ければほとんど完治する皮膚病の1種のようです。根治のポイントは薬を塗り続けることです。治ったと思ってすぐに止めてしまうとまたでてきます。
水虫治療の効果を早めるには医師の診断が不可欠です
水虫は白癬菌というカビの一種で人に感染します
水虫は、白癬菌というカビ(真菌)の一種が皮膚の角質層に侵入しておこる感染症です。真菌とは、細菌と区別するためにこのように言われますが、キノコやカビ、酵母菌と同じような生物です。
白癬菌は高温多湿を好みます。春から夏にかけて感染し易くなり、日本人には多い皮膚疾患です。白癬菌とは、皮膚糸状菌とも言い、カビの一種です。白癬菌は世界に40種類くらい存在するようで、日本にはこの内10種類が発見されています。
では白癬とは何でしょうか?白癬とは、白癬菌によって生じた皮膚感染症の1つです。
水虫はかゆい!
白癬菌が手足の角質層に侵入すると、かゆみがでます。白癬菌が皮膚の表面の近くに存在する時は、角質層の浅いところにいるためかゆくはありません。
角質層の奥の方まで侵入してくると皮膚の顆粒層に触れて、生理活性物質のサイトカインやケモカインが生成されて皮膚が炎症をおこしてかゆみや水疱という症状があらわれます。
顆粒層とは、皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層からできていますが、この内表皮はさらに角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層に分かれます。
角質層の次の層が顆粒層です。生理活性物質とは生体の整理活動に何らかの作用をもたらす物質のことでビタミン、ミネラル、酵素やホルモンなども含まれます。
サイトカインとは、生体内における免疫や炎症を引き起こす原因因子で細胞から分泌されるたんぱく質です。数百種類あると言われ、ケモカインもその内の1種類です。白血球の遊走(移動し活動すること)を誘導すると言われています。
水虫感染ルート
もっとも多いのは白癬菌が潜む床やマットなどを介して感染します。白癬菌は皮膚の角質層に1日かけて侵入してきます。侵入した白癬菌は角質層の中にあるタンパク質(ケラチン)を栄養源にして増殖します。
ケラチンとは、髪や爪、皮膚の角質層を形成する成分で18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質のことです。しかし白癬菌の一部は皮膚の新陳代謝によって垢(あか)と一緒に剥がれ落ちます。これが他人に感染する原因となっています。
白癬菌は、人の垢やそのタンパク質を栄養として1年以上生き続けます。大体温度が15℃以上、湿度70%以上の高温多湿を好み、マットやスリッパ、畳などに棲み、大衆浴場や温泉場などから感染していきます。
水虫の治療
水虫の治療は、水虫の種類を知ることによって理解が深まります。水虫の種類は水虫のできた体の部位によって名称が異なります。
趾間型水虫
もっとも多い症例です。足の指の間にできる水虫で皮がむける、赤くはれる、激しいかゆみがある、などの症状があらわれます。
小水疱型
足の裏側や側面に小さい水ぶくれや薄皮のはがれがあります。
角質増殖型
足の裏の角質の硬い部分がボロボロはがれたり、割れたりします。かゆみや水ぶくれはありません。
爪白癬
爪は皮膚が変化したもので爪も水虫になり易いです。爪が白くなったり、変形したりします。
水虫の治療は、主に塗り薬か内服薬を使います。一般的には塗り薬を使用する場合が多く、真菌に対して効果のある殺菌剤を塗り薬として使用します。塗り続けることがポイントです。
内服薬を使用する場合は爪の水虫に対してだけです。爪の水虫は塗り薬で外から攻撃しても水虫のいるところまで届きません。従って飲み薬の内服薬を使用して内側から攻めるというわけです。
他にも熱による治療方法があります。白癬菌は熱に弱いため浜辺の熱い砂の上を歩いたりしますと効果があるようです。あるいは溶かしたろうを塗る方法もありますが、いずれも逆に火傷の原因となりますのでおすすめしません。
水虫の治療には菌の力を抑える働きのあるものや、菌を消滅させる働きのある強い力を持った治療薬などがあります。完全に根治するためには、なるべく早く専門医の診断を受けるべきです。
まとめ
水虫治療の効果を早めるには医師の診断が不可欠です
水虫は白癬菌というカビの一種で人に感染します
水虫はかゆい!
水虫感染ルート
水虫の治療