高齢化社会が進む日本において、認知症というキーワードはよく耳にする言葉の1つです。認知症はアルツハイマー病や脳血管性認知症やレビー小体型認知症など様々なタイプが存在しています。では認知症は一体なぜ発症してしまうのでしょうか?
今回は 認知症 の 原因 はなに?というテーマでお伝えいたします。
認知症の原因はなに?
認知症とは?
認知症とは1つの特定の疾患のことを指すのではなく、日常生活をするための思考能力の低下や記憶力の低下による様々な症状を含め、全般的に認知症といいます。高齢化とともに主に発症すると言われており、老化と認知症を一緒に捉えてしまう方も多いかもしれませんが別物です。
認知症の中でも最も多い疾患は、アルツハイマー病です。認知症患者全体の6割から8割を占めるとも言われています。アルツハイマー病のほかにも、脳血管性認知症やレビー小体病型認知症も認知症の1つの病気です。
認知症の原因は脳細胞の損傷?
認知症は脳機能が低下することによって症状が発症します。脳から命令が行われて、物事は記憶され、正常な判断をすることができ、身体も動かすことができます。脳機能が低下すると今まで出来たことが次々と出来なくなってしまいます。
そして脳機能が低下する理由は、脳細胞が損傷してしまうからです。脳細胞のどのような領域において、どこの脳細胞が損傷しているかにより、認知症の種類は異なってきます。
例えば記憶と学習を行うための役割を果たす海馬は、損傷を受けやすい可能性が高くあります。認知症患者の半数以上を占めるアルツハイマー病の患者において、記憶障害が確認できるのは海馬が損傷しているためです。
なぜアルツハイマー病は発症する?
アルツハイマー病が発症する原因は、Bアミロイドタンパクという特殊なタンパク質が蓄積することで発症すると言われています。Bアミロイドタンパクは、どのようにすれば除去されるかなども分かっていないため、治療を施すことが出来なければ、予防や改善策も明確にされていません。
例えば認知症の中でも、脳血管性痴呆は脳の血管が詰まることで症状が発症します。脳血管性痴呆は生活習慣病の予防医学に通じる部分が多く、アルツハイマー病と比較したときに対応がとりやすい認知症です。
脳血管性認知症はなぜ発症する?
脳血管性認知症は、脳の血管が詰ることにより脳細胞に酸素が行き渡らなくなることで、発症してしまう認知症です。脳血管性認知症が発症してしまう原因は、脳梗塞・くも膜下出血・脳出血などの脳の血管に起きる病気にあります。
そのため血流の循環が正常に近い状況になり、脳細胞にも酸素が行き渡るようにすることが予防になります。アルツハイマー病と異なり、症状は一進一退を繰り返しながら進行していきます。脳のどの部分に障害が起きたかによって、症状も異なってきます。
レビー小体型認知症はなぜ発症する?
レビー小体型認知症は、脳内の広範囲にレビー小体というタンパク質がたまり、神経細胞が破壊されてしまうため、認知症が発症してしまいます。
アルツハイマー病とは異なり、記憶障害よりも幻視などの症状が出ることが多くなります。そしてレビー小体型認知症は男性よりも女性に2倍近く患者数がいることも特徴的な認知症です。
認知症にならないためには?
認知症の中でも種類は様々であり、原因も異なってきます。しかしいずれの認知症においても脳細胞が正常に機能するためには、血液の循環が正常であることが大切です。そのため認知症の予防には、そのまま生活習慣病の予防を行うことがベストとも言われています。
健康的な生活を送り、社会とも交流を行い、適度な運動を行う、これらの日常的なことも高齢化すると実践が難しくなるかもしれません。何歳になっても生活習慣を意識して、正しい暮らしを送りましょう。
まとめ
認知症の原因はなに?
認知症とは?
認知症の原因は脳細胞の損傷?
なぜアルツハイマー病は発症する?
脳血管性認知症はなぜ発症する?
レビー小体型認知症はなぜ発症する?