認知症の介護には、知識が必要です。もちろん介護保険の利用、公的機関の相談利用も知識は得られます。介護には、さまざまな資格があります。認知症に関係する資格では、「認知症ケア指導管理士」があります。
その「認知症 ケア 指導管理士 」についてご紹介します。
介護に役立つ・認知症ケア指導管理士という資格
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認知症ケア指導管理士とは?
認知症ケア指導管理士は、初級・上級の2段階にわかれています。通常、初級の資格をとってから上級試験を取得します。認知症の方への適切な介護ができるように、症状とケアに関する知識を高め、専門性向上を目的に創設された介護関連の民間資格です。
認知症ケア指導管理士の資格は、どこが認定している?
介護関係での国家資格は、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)です。認知症ケア指導管理士は、民間資格であり国家資格ではありません。
厚生労働省が認可している財団法人職業技能振興会および一般社団法人 総合ケア推進協議会の認定する民間資格です。
初級編・資格取得の方法とかかる費用は?
初級の資格取得方法は、12月に行われる筆記試験に合格することです。高校生以上であれば特に受験資格はありません。東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡の都市で開催される他、施設、病棟、学校での団体受験も可能です。合格すると認定証を取得できます。
受験料は、一般7,500円、学生4,500円(平成28年度)です。学生は高校生以上、専門学校生、大学生までが対象です。
試験にあたりテキストの購入をすすめられていますが、必須ではありません。また別途有料になりますが、試験対策講座を受講できます。合格の基準は60問のテストが7割以上の正解であること、問題の難易度の補正で点数以上の場合が合格です。
昨年度は、5割強の受験者が合格しています。資格を取得すれば、認定登録料2,000円が必要です。2年毎に更新手続きと費用(5,000円)が必要になります。
上級編・資格取得の方法とかかる費用は?
平成26年よりはじまった上級の資格取得方法は、7月に1次試験があります。1次試験の合格者のみ12月の2次試験を受験ができます。
受験資格は、初級合格して1年経過した方、医師、看護師、介護福祉士など国家資格またはそれに準ずる資格保有者の初級試験併願者です。東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡の都市で開催されます。
1次試験は、60問のマークシート方式の筆記試験、2次試験は、認知症介護に関する出題に関する論述形式です。昨年度は、1割強の受験者が合格しています。
受験料は、7月の1次試験が、12,000円、12月の2次試験が7,000円(平成28年度)です。合格すると認定証を取得できます。
上級も試験にあたりテキストの購入をすすめられていますが、必須ではありません。別途有料になりますが、試験対策講座を受講できます。資格を取得すれば、認定登録料2,000円が必要です。上級も資格を取得すれば、2年毎に更新手続きと費用(5,000円)が必要になります。
認知症ケア指導管理士は、介護職の就職に有利?
履歴書に書く事は自由ですが、あくまで介護に関する民間資格のため、認知症ケア管理士の資格を所有しているからといって特別な手当がつくことはあまりありません。知識を深めるための勉強でとれる資格というとらえ方になるかと思います。
認知症ケア指導管理士の意義
いま、介護関係の資格はたくさんあります。国家資格であり就業に活かせる介護福祉士、社会福祉士などの他に、知識として役立つ資格があります。取得予定者が介護職でなければ認知症の介護をするにあたって役に立つ資格です。
介護職でスタッフをまとめる立場にいる場合、人材を指導する知識、認知症介護にかかわる家族の方への説明にも役に立ちます。資格は目的に応じて取得するものであり、認知症ケア指導管理士もその選択肢のひとつです。
まとめ
介護に役立つ・認知症ケア指導管理士という資格
認知症ケア指導管理士とは?
初級編・資格取得の方法とかかる費用は?
上級編・資格取得の方法とかかる費用は?
認知症ケア指導管理士は、介護職の就職に有利?
認知症ケア指導管理士の意義