認知症になると自宅に閉じこもりがちになってしまいます。認知症になってしまったからといって、何もしないと心にも体にもよくありません。 認知症 に 体操 がすすめられています。認知症にとって必要な体操とはどのようなものでしょうか?
体を動かしリフレッシュ!認知症におすすめの体操
なぜ認知症に体操が必要なの?
認知症は、なにもしないと進行してしまう脳の病気です。進行を遅らせるために、さまざまな対策があります。体操もその一つです。適度に体操することは、大脳への刺激を与えます。
体操は、大脳にとって良いことでもあり体を動かすことで血流を良くしてくれます。そして、気持ちもリフレッシュできます。在宅では、どうしても運動不足になってしまいます。認知症の方は、昼夜逆転生活になりがちです。日中、体操で体を動かす事によって、夜に睡眠を促すことができます。
体操は、どこでどんなことをすればいいの?
介護サービスでデイサービス、デイケアを利用している場合は、リクリエーション、リハビリで体操を行います。高齢の方であるため、激しい体操でなく、その人が無理なくできる範囲で体を動かします。そのとき体調やほかの疾患を考慮して行います。
デイサービス、デイケアを利用していない場合は、自宅で行います。テレビやラジオの体操番組を利用することをおすすめします。決まった時間で行うことは、規則正しい生活にもつながります。この場合も、出来る体操だけ無理せず行いましょう。時には、体操することを嫌がる場合があります。
体操することを嫌がったら?
体操することを嫌がった場合に、無理強いは避けましょう。嫌がる気持ちには理由があります。単になんとなく今日は嫌ということもありますが、体の不調が隠されている場合もあるのです。
相手を思うあまりに「これをしないと駄目!」「やらないと認知症がひどくなる!」という押し付けや、脅かし、責める口調は逆効果です。
認知症の方は、順序だててくわしく状況を話すことが苦手になっています。認知症の方でもそんな態度をとられると不快に感じます。嫌な思いをしたことは、特にしっかり覚えています。そうなるとますます拒否します。
「必要なことなのに嫌がるなんて」「なんでしてくれないの?」と介護する人はイライラしてしまいますが、イライラは介護に良くないです。
「今はやめときましょうか。」とその日だけは時間を変えてもいいですし、「私は体操やるわね」と横ではじめたら案外、途中から体操しはじめることもあります。
体操は、あることを防ぐ目的でもある
介護において「寝たきり」にはできるだけさせたくないものです。「寝たきり」になると、廃用症候群(はいようしょうこうぐん)といって心身の機能低下をまねきます。
認知症の進行があって日中ベッドで横になることが多くなった時も、体操を日課にとりいれ椅子に座る生活を送りましょう。その場合、本人の立ち上がりや自立が不安定なので、椅子にすわって出来る体操を取り入れましょう。
座ることのできる生活も広い意味で体を動かすことになり、重要なことです。ベッドから移動し、座ることで寝たきりの生活にメリハリを与え、食事やポータブルトイレの使用ができるなど生活の中でのできることがあるのです。
また、「寝たきり」になることで置きやすい床ずれ(褥瘡・じょくそう)の防止にもなります。
認知症の方のためだけでない体操
認知症の方と介護する方にとって体操は良いこととわかっていても、義務になると楽しくありません。体を動かすことが楽しいと感じることが大切だと思います。
介護は先が見えないことから不安・ストレス・疲れがたまります。介護される方のリフレッシュのためにも、日常生活に体操を取り入れてみませんか?
まとめ
体を動かしリフレッシュ!認知症におすすめの体操
なぜ認知症に体操が必要なの?
体操は、どこでどんなことをすればいいの?
体操することを嫌がったら?
体操は、あることを防ぐ目的でもある
認知症の方のためだけでない体操