膿栓というのはよく「臭い玉」とも言われ、すさまじい悪臭を放つことで知られています。特に慢性的にいつも膿栓がある方は「歯磨きをした後なのに息が臭う」「口臭ケアをしてもほとんど効果がない」といった深刻な悩みをお持ちの方も少なくありません。
中には綿棒やピンセットを使って自力で膿栓を取ってしまおうとする方もおられるのですが、それは扁桃を傷つけてしまう可能性が高く、おすすめはできません。仮に上手に自力で取れたとしても「膿栓ができやすい条件」が揃ったままだと、またすぐに膿栓ができてしまいます。
今回は、 膿栓 を 予防 するために、今すぐ始められる3つの対策をご紹介いたします。
膿栓を予防するために、今すぐ始められる3つの対策
膿栓の予防、基本的な対策は?
膿栓についての対策として最もおすすめなのは「予防」です。膿栓ができるそもそもの条件を崩してあげることで、膿栓ができるのを予防するのが最も良い方法だと言えます。
また膿栓は自然に剥がれ落ちていく場合がほとんどですので、しっかりと予防をすることで、現状の膿栓が自然に剥がれ落ちてしまえばそれ以降はできなくなって、悩みから解放される可能性も十分にあります。
では一体、どうすれば膿栓は予防できるのでしょうか?代表的な方法は以下の3つがあげられます。
膿栓の予防、まずは口の中を清潔にすること
まずは口の中を清潔にすることです。膿栓は風邪を引いた際のウイルスが、体の免疫機能によって駆除された死がいが溜まってできるものとされていますが、実はそれだけではありません。
口の中に残った食べカスといった汚れが、扁桃のくぼみ部分にたまっていくことで膿栓になってしまう場合もあるそうです。
あるいは、ウイルスの死がいと口の中の汚れが混ざり合って膿栓となる場合もあるとのことですので「口の中を清潔にしておく」というのは、とても重要な予防の方法の一つとなります。
具体的な方法としては歯磨きがあげられますが、たとえば月に一回は歯医者さんへ行って歯垢を落としてもらうという方法も、口の中を清潔に保つ意味では非常に有効です。
風邪に強い体にすることが、膿栓を予防する
膿栓は、扁桃から侵入しようとするウイルスなどの雑菌が体の免疫機能によって倒され、その死がいが扁桃のくぼみ部分に溜まっていったものとされていますので「そもそも風邪をひかなければ良い」というのも立派な予防法です。
高齢者の方は、風邪を予防すること自体が生活全体の好循環にもつながりますので、非常に良い方法だと言えます。
基本的には、水分と栄養と睡眠をしっかりととることが風邪の予防につながり、風邪の予防自体が膿栓の予防にもつながります。
特に水分については、高齢者の方は体内から水分を失いやすくなっています。ちゃんと水を飲んでいるつもりでも思っている以上に体が乾燥した状態になっている場合もありますので、こまめな水分補給というのは風邪の予防はもちろん、膿栓の予防にとっても重要です。
膿栓の予防には、鼻呼吸の習慣作りも効果的
口の中が乾燥した状態になると膿栓ができやすくなると言われますが、それだけではありません。口の中が乾燥した状態になると、歯周病や風邪をひきやすくなる原因にもなります。
「膿栓ができやすい人には口呼吸の人が多い」とも言われますので、しっかりと鼻呼吸を心掛けて口呼吸を少なくする習慣作りも、膿栓を予防するための重要な方法となります。
これらの膿栓の予防方法を見ていると、風邪の予防と非常によく似ている共通部分が多くあります。そもそも膿栓というのは雑菌やウイルスの死がい、口の中のゴミなどが溜まったものですので、それを除外しようとするのは同時に風邪を予防することにもつながるのです。
つまり膿栓の予防を心掛けるというのは、口臭の解消だけではなく風邪の予防にもなるのです。
まとめ
膿栓を予防するために、今すぐ始められる3つの対策
膿栓の予防、基本的な対策は?
膿栓の予防、まずは口の中を清潔にすること
風邪に強い体にすることが、膿栓を予防する
膿栓の予防には、鼻呼吸の習慣作りも効果的