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黄疸という症状が出たらまずは血液検査です

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oudan syoujou

黄疸 の 症状 は外見の白目が黄色くなる、あるいは肌の皮膚も黄色くなるという特有の症状をはじめ、倦怠感や疲労感などの病的な症状があり、主に肝機能障害を原因として症状が認められます。

又健康診断などで行う血液検査は黄疸の症状が認められた時に原因がわかりますから、病気の種類の特定ができます。


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黄疸という症状が出たらまずは血液検査です


- 目次 -

  • 黄疸の特有の症状
  • 黄疸症状が出る原因
  • 黄疸が出たら血液検査で原因究明ができる
  • GOT、GPTも重要な指標です

黄疸の特有の症状

黄疸の症状は、血液中のビリルビンが増加して、目の白目や皮膚が黄色くなります。また皮膚がかゆくなる症状もあります。

正常なビリルビン濃度は1.0mg/dl以下です。1.0mg/dlとは1デシリットル(1lの1/10)中に1.0mgの重さのビリルビンがあるということです。

3.0mg/dl以上になるとさまざまな症状が出てきます。白目や皮膚が黄色くなり、あるいは皮膚がかゆくなります。また尿の色が濃い黄色を呈し、便の色が薄くなるような症状もあります。

その他、病的な症状として体の倦怠感や強い疲労感を感じたり,感冒の症状を呈したり、あるいは発熱があったりします。


黄疸症状が出る原因

黄疸症状が出る仕組みは、血液中の赤血球の寿命が来て破壊されるときに形成されるビリルビンという黄色い色素の増減が大きく関わっています。正常な時は血液から肝臓に運ばれ、胆汁に含まれ、その後に十二指腸や小腸を経て尿や便として排出されます。

これが肝臓や膵臓、血液などに炎症(障害)が起こった段階でビリルビンの排出がうまくいかないで、ビリルビンが溜り過ぎて黄疸という症状が認められるわけです。

ではビリルビンが溜り過ぎる原因となっている障害とはどんなものがあるでしょうか。

溶血による障害

血液中にある赤血球の寿命は大体120日ですが、この寿命が異常に短縮した状態を溶血といいます。この寿命が異常に短縮したためにビリルビンが大量に形成されることによる障害をいいます。

肝細胞の障害

肝細胞の障害による代表的な病気は急性肝炎です。急性肝炎を引き起こす原因はウイルス、薬剤、アルコール、自己免疫などいろいろあります。

急性肝炎は黄疸症状を認めますが慢性肝炎は、通常黄疸はありません。肝硬変では黄疸症状がありますが、これが判る段階では肝機能がかなり悪化していると思われます。

胆汁の流れに障害がある

閉塞性黄疸といいます。肝内胆汁うっ滞症と閉塞性黄疸の2種類あります。肝内胆汁うっ滞症とは、胆汁の流れる量が少なくなる症状のことで胆汁排せつ物質のビリルビンや胆汁酸が滞ります。

急性肝炎の1つのタイプでウイルスや薬剤などが原因とされます。閉塞性黄疸とは、結石、腫瘍、などが原因となり、胆汁の通路である胆管が狭くなってビリルビンが排せつされにくくなるために黄疸がみられます。

体質性のもの(体質性黄疸)

遺伝性で極めて少ないです。


黄疸が出たら血液検査で原因究明ができる

肝機能障害や胆管閉塞障害などは血液検査で血液中のビリルビンの量を調べることでわかります。まず、総ビリルビン値と直接ビリルビン値を調べます。

次に総ビリルビン値から直接ビリルビン値を引いて間接ビリルビン値を出します。総ビリルビン=直接ビリルビン+間接ビリルビンです。

間接ビリルビンとは

ビリルビンは赤血球の中のヘモグロビンから作られます。このヘモグロビンはヘムという黄色の組織とグロビン(鉄分)というたんぱく質に分解されます。このヘムがビリルビンです。ヘムが酵素の働きでオレンジ色のビリルビンになります。これが間接ビリルビンです。

直接ビリルビンとは

この後、間接ビリルビンは血液の流れにのって肝臓に運ばれ、再び酵素の働きでグルクロン酸と結合して水溶性のビリルビンになります。これが直接ビリルビンです。そして腎臓で尿の1部となって排出されます。

総ビリルビンとは間接ビリルビンと直接ビリルビンの和です。

基準値は総ビリルビン値=0.2~1.2mg/dl、直接ビリルビン値=0.4mg/dl、間接ビリルビン値=0.8mg/dlとなっています。

間接ビリルビン値が高いと溶血性貧血、肝梗塞、敗血症、甲状腺機能低下症などが疑われます。

直接ビリルビン値が高いと胆汁うっ滞など、胆管の閉塞が考えられます。

直接ビリルビン値が高く、中間型高ビリルビン血症の場合は肝細胞に異常があり、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変などの疑いがあります。


GOT、GPTも重要な指標です

上記の血液検査でビリルビンの値が高かった場合はさらに血液検査でGOT(AST)、GPT(ALT)を調べます。

GOT,GPTとは、人体の重要な構成物質であるアミノ酸をつくる働きのあるトランスアミナーゼという酵素です。この酵素の量を調べて肝臓や心筋、骨格筋の障害、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変など肝疾患を判別します。他にもγ―GPT、ALP、LAPと呼ばれている障害要素も調べます。

血液検査の他にも肝機能検査、腹部超音波検査、腹腔鏡検査、肝生研などの検査を行い病気の種類の確定と治療方針を決定します。

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まとめ

黄疸という症状が出たらまずは血液検査です
黄疸の特有の症状
黄疸症状が出る原因
ビリルビンの値が高かった場合
GOT、GPTも重要な指標です

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