背中や身体の側面部分に痛みを感じたことがある方はもしかすると、「肋間神経痛」かもしれません。ただ、背中や身体の側面に痛みがあるといっても一概に肋間神経痛とはいえません。
では、この 肋間神経痛 には、どのような 症状 があるのでしょうか。
今回はこの“症状”にスポットをあててご紹介していきます。
背中や肋骨が痛い!それって肋間神経痛の症状かも?
肋間神経痛の症状
肋間神経痛の症状は簡単に言うと肋間神経の圧迫による神経痛です。
肋間神経の通っている脊髄から肋骨にかけて痛みが走ることが特徴です。特に、胸を突き刺すような痛みを感じるといわれています。普段の生活の中では、上体をねじった際や、深呼吸や咳をした時の肋骨の動きにより神経に痛みが走ります。
痛みの特徴としては、肋間神経のみに痛みが発生し、また痛みが出た場合には“激痛“が走ると言われています。さらに、症状の厄介なところはなんの前触れもなく突然痛みが発生するのです。
痛みの間隔
発作的に起こった痛みは一回ずつの間隔は短く、一度痛みが出ると長時間痛みが続くものではないと言われています。その代わりに短い時間の間に何度も痛みに襲われます。
この症状が酷くなると、痛みがさらに大きくなり、背中や肋骨周辺以外の場所にも痛みが出てきてしまいます。このような、背中や肋骨周辺のほかの場所に痛みが出る場合を“投射痛”といいます。
引き金点について
肋間神経痛の症状は、決まった皮膚や粘膜の刺激で触発されると言われています。この決まった皮膚や粘膜のことを“引き金点”というのです。
引き金点には特徴があり、神経が筋膜を通過する箇所や二股に分岐している箇所、神経が深いところから表面に出てくる箇所、頭蓋骨から外に出てくる骨の穴の箇所などが代表的なものとされています。
度々の発作に困ってしまう場合には、一つの予防法として、この引き金点を刺激しないように気を付けましょう。
痛みが出た際の応急処置
日常で痛みが出てしまった場合、自分自身で痛みを和らげることができると良いですよね。肋間神経痛の場合は、冷えることも神経に痛みを出してしまう一つの原因になりますので、痛みが発生した際には、まずは患部を温め、安静にすることをおすすめします。
湯船にゆっくりと浸かることや、患部に温めたタオルなどを当てることも効果的であり、肉体的にも、精神的にも落ち着くことができるといわれています。
日常からできる小さな予防法
肋間神経痛の痛みは食生活とも関係しているともいわれています。生野菜や果物は身体を冷やしてしまう可能性があるので、食べ過ぎないように気を付けましょう。水分の取りすぎにも注意です。特に冷たい飲み物は身体を冷やすので控えたほうが良いと言われています。
代わりに、温かい飲み物であれば身体も温まり症状の改善にも役立ちますし、体内への吸収力がアップします。
さらに、食べ物では胡麻や味噌、人参などの根菜は身体の冷えを取り除いてくれるので積極的に食べることをおすすめします。
これまで肋間神経痛の症状や痛みの間隔など細かく紹介してきましたが、神経痛の症状は人によっても異なってきます。痛みが大きい方もいれば、そこまで気になるほどの方もいます。
また痛みが長く続く方もいれば、すぐ痛みが引く方もいらっしゃいますので、これまでにあげた症状を感じないから肋間神経痛ではないと思わず、気になる症状が少しでもありましたら、すぐに医師の元で受診されることをおすすめします。
また、応急処置はあくまでも痛みを緩和させることが目的ですので、完治させるための治療は病院での指導を受けてください。
まとめ
背中や肋骨が痛い!それって肋間神経痛の症状かも?
肋間神経痛の症状
痛みの間隔
引き金点について
痛みが出た際の応急処置
日常からできる小さな予防法