三半規管 が 弱い 人にとって、乗り物酔いは大きな悩みです。しかし、体質だからと言って諦めていませんか?実は三半規管は鍛えることができます!
今回は三半規管の仕組みや弱くなる原因、鍛える方法などを紹介します。
もう酔わない!三半規管が弱い人にお勧めの改善方法
三半規管の仕組みと乗り物酔いの関係
そもそも三半規管とは、鼓膜の内側「中耳」にある前半規管・後半規管・外側半規管の3つの総称のことで、身体の平衡感覚を司っています。通常、乗り物に乗った際には、視覚と聴覚から得た情報を、脳で複雑に処理することで平衡感覚を保っています。
しかし、三半規管が弱い人は、視覚から得た情報と内耳で得た頭の位置情報のズレによって脳の混乱が生じ、また、連続的な揺れによって三半規管が上手く働かず乗り物酔いにつながるのです。
三半規管が弱い、弱くなる原因とは?
身体の平衡感覚を司る三半規管は、通常成長とともにその機能が向上し、子供の頃に乗り物酔いになりやすくても、大人になるにつれて改善されていきます。しかし、加齢によって徐々に三半規管の機能は衰えていきます。
高齢者の場合、三半規管の衰えが原因でふらつきやめまいに陥り、転倒、事故の要因にも繋がります。また、三半規管の機能が低下する原因として、自律神経の乱れがあげられます。
不規則な生活習慣によって三半規管への血流が不足することで機能が低下すると言われています。同じく血流不足になることから、首や肩の懲りも原因のひとつとして考えられています。
また、三半規管はストレスに敏感である為、ストレス過多が機能低下の原因にもなり得ます。こうした要因から三半規管の機能が低下してしまいますが、遺伝や体質的なものでなく、普段から意識して三半規管を使うことで、その機能を鍛えることができるのです。
三半規管を鍛えるには平衡感覚を養おう
三半規管が弱い人は、すなわち平衡感覚が衰えているとも言えます。平衡感覚を鍛えるには、とにかく慣れることが一番の改善方法です。
フィギュアスケートの選手が、何度スピンやジャンプをしてもふらつくことがないのは、普段から平衡感覚を鍛えているからなのですね。では、具体的にどのような方法で平衡感覚を鍛え、三半規管の機能を向上させることができるのでしょうか?
まず簡単に行える方法として、障害物のないまっすぐの廊下や通路を目を閉じて歩く、というものです。最初は短い距離から壁づたいに歩くようにして、何度か行って慣れてきたら後ろ向きにも挑戦してみましょう。
また、三半規管を向上させる方法として、でんぐり返しもお勧めです。一日前後それぞれ10回程度行うと良いでしょう。他にも椅子代わりにバランスボールに座る、側転や逆立ちをするなども平衡感覚を鍛える有効な方法です。
三半規管が弱く悩んでいる方は、こうした平衡感覚を養うトレーニングを継続的に行うことで、乗り物酔いが改善されるかもしれません。
三半規管の機能を向上させる食品とは?
残念ながら、三半規管の機能に直接有効と言える食品というものはないようです。しかし、高齢者の方や運動制限があって鍛えることが難しいような場合は、三半規管の機能が低下する原因である、ストレス改善や血流や血圧を安定させる食品を積極的に摂取すると良いでしょう。
ストレスに効くとされるのが、亜鉛やマグネシウムです。亜鉛が多く含まれているとされる食品としてあげられるのが、レバー・牡蠣・牛肉です。またマグネシウムが多く含まれている食品として、海草・アーモンドなどがあげられます。
また、血流の改善や血圧の安定にはビタミンEが有効です。青魚や大豆などに多く含まれています。青魚やレバーには、他にも血液をサラサラにする効果があるとされる、リノレン酸も含まれています。
こうした食品を普段の食事に取り入れることは、間接的に三半規管の機能を向上させるだけでなく、健康作りに繋がるので一石二鳥とも言えます。
まとめ
もう酔わない!三半規管が弱い人にお勧めの改善方法
三半規管の仕組みと乗り物酔いの関係
三半規管が弱い、弱くなる原因とは?
三半規管を鍛えるには平衡感覚を養おう
三半規管の機能を向上させる食品とは?