脊柱管狭窄症で手術をしようと思っている方は、手術後にどのようなリハビリをするのかも気になるところでしょう。 リハビリ と言うと身体を動かすことを想像することが多いですが、 脊柱管狭窄症 では食事の改善によるダイエットやサプリメントの摂取などもリハビリの方法に入ってきます。
ダイエットからサプリメントまで!脊柱管狭窄症のリハビリ
- 目次 -
脊柱管狭窄症のリハビリの流れ
脊柱管狭窄症のリハビリは理学療法士にプログラムを組んでもらって始めます。理学療法士は手術の前と後の痛みやしびれの強さの変化や脚の筋肉の状態を確認して、ひとりひとりに合ったリハビリ内容を考えてくれます。
リハビリは入院中だけでなく、退院後自宅に帰ってからも続けなければならないことがほとんどで、期間としては合わせて3か月から半年ほどかかります。帰宅時にはさまざまな注意事項の説明を受けますので、不明な点はよく確認をとりましょう。
また長期間にわたるリハビリをくじけずにやりとげるためには、必ず発症前の状態に戻る、という患者さん自身の強い心が不可欠になります。
基本のリハビリ・ストレッチ法
手術前の状態が酷かった方であればまず起床・少しずつの歩行などの訓練から始めることになりますが、基本的な動きが取れるようになれば、まずはストレッチによるリハビリから取り入れていくことになります。
ストレッチは多くの医師がすすめている方法です。どこででもできる運動であることと、後述する筋力やバランス感覚も同時に養うことができる方法だからです。自分のペースでやりやすいことも好まれる理由です。
具体的な方法としては、太ももの筋肉などを中心にして、脚の曲げ伸ばしをしっかり行います。固まってしまった筋肉をほぐし、血行をよくしたり柔軟性を回復させるのが主な目的になります。
リハビリが次の段階へ進んでからも、身体を動かす前後には怪我を防ぐために必ず行う動きですのでしっかり覚えましょう。
腰への負担を減らす筋力トレーニング
次に、腰を取り巻く多くの筋肉の力をつけるトレーニングを行います。主に鍛えるのは腹直筋や大臀筋、ハムストリングなどになります。これらの筋肉を鍛えると腰への負担が大幅に減ります。
最初の内はベルトなどの道具を用いて腰の負担を軽減しながら行い、徐々に道具なしでもできるようにしていきます。
さらなる筋力強化を・バランストレーニング
そして鍛えた筋肉同士の連携がうまく取れるよう、バランスのトレーニングも行います。特に重視するのは股関節です。トレーニングには椅子やバランスボールなどを用います。
このリハビリに限らず、ストレッチや筋力トレーニングでもバランスを取るのは大切なことです。基本的にすべての運動は左右を同じ回数で行うようにしましょう。片方ばかり多く行っては身体のバランスが崩れ、回復が遅れてしまいますので注意してください。
ダイエットによる根本的な負担の改善
以上のような運動メニューをこなしながら、肥満傾向にある方はダイエットをしなければなりません。体重が多いと脚や腰に常に負担がかかってしまうのは言うまでもありません。
ただし高齢の方は全身の筋肉も落ち気味であるため、食事療法で体重を減らすことを考えましょう。大豆や海藻などはカロリーが少なく、ビタミンやミネラルが豊富な優れた食材です。
さらに朝と昼の食事は多めにし、夜は少なめにするのが大きなコツです。この時減らすのは炭水化物です。夜の食事後は寝るだけですので、多くの炭水化物は必要ないからです。
サプリメントを上手に取り入れる
脊柱管狭窄症によい成分はさまざまなものがありますが、食事のみによる摂取では大量にとるのが難しいという理由で、サプリメントを利用することをおすすめします。
脊柱管狭窄症では周囲の骨や関節・椎間板・靭帯などが厚くなって神経を圧迫し、血流の障害を起こすことによりしびれや痛みなどの症状があらわれますが、クロレラやエゾウコギ、スピルリナなどの成分は血流の改善効果に優れており、体細胞の回復も早めますので、しびれや痛みを緩和するのに効果的です。
また、近年話題のグルコサミンやコンドロイチンを摂取すると軟骨の生成が促され、関節のクッションとなりますのでこちらもしびれや痛みによく効きます。
これら味方にできるものをいろいろと試しながらリハビリを根気よく続けていれば、必ず脊柱管狭窄症発症前の状態へと戻れることでしょう。短期間で効果が出なくても焦らずじっくりと取り組んでみてください。
まとめ
ダイエットからサプリメントまで!脊柱管狭窄症のリハビリ
脊柱管狭窄症のリハビリの流れ
基本のリハビリ・ストレッチ法
腰への負担を減らす筋力トレーニング
さらなる筋力強化を・バランストレーニング
ダイエットによる根本的な負担の改善
サプリメントを上手に取り入れる