咳は多くの場合単発ではなく反復します。それだけに苦痛を伴うこともあります。まずは病院に行き医師の診察を受けるのが治療には最善だと承知していても、時間がない人はまず市販の薬を試してみることになるでしょう。
しかし咳止めの市販薬は種類が多くどれが良いのか迷うこともあります。 咳止め の 薬 について解説します。
咳止め薬、素人判断では危険がいっぱい!
大前提は負担額と用法、用量
これは咳止めに限ったことではなく、病院で保険診療を受ける場合と市販薬を購入する時はいうまでもなくお金の負担が変わります。
健康保険を使って病院の処方箋を受ければ、購入金額として(所得額や年齢によって)10%から30%の自己負担で薬剤が入手できます。
時間がないとはいえ、市販薬には保険の適用がありませんから高くつくことは大前提となります。
また薬の一般論ですが、用法・容量をきちんと守らなくてはいけないということです。そして咳止めの薬ほどそのことをしっかり頭に入れておくことが大事だというところから解説しましょう。
用法を無視して重症になったケース
咳が辛い、どんな咳止め薬でもとりあえず飲んでおけば抑えることができるのではないか…、という安直な考え方は大きな誤りです。
また市販薬は効能が明確ではなくて不安でもあり、数カ月前に咳が出る辛い風邪の時、かかりつけの医院で処方された薬が自宅にストックしてあったからそれを飲むというのはいかにも乱暴な話です。
どうしてもその薬を飲みたいなら、かかりつけの医師に問い合わせをしてからのほうがベターです。
また、市販薬はしばらく飲んでも効果が出ないときは速やかに病院に行くことを心がけましょう。
咳止め薬で重症になったケースの中には、市販の咳止め薬と総合感冒薬を同時に服用したとい前例があります。
双方に咳止め成分があって重複服用になり、返って病気を重くするという逆な結果を招きました。絶対に避けるべき行為です。
市販の咳止め薬、飲んで良いもの悪いもの
就寝時に眠れないほど咳が激しい場合、また喘息性気管支炎だとわかっている場合は、安易に市販薬を服用することはできません。
市販薬の咳止め薬の多くは中枢神経に働きかけ、脳に情報を送って咳を止めるものです。このプロセスには本来の人間の機能に対し無理があると指摘されています。
こういうケースの多くは市販薬の投与で一時的に改善したかのように思われた患者が、薬の効果が切れてくるとさらに症状を悪化させます。とりあえず市販の咳止め薬は止め、速やかに病院に行くべきです。
喘息性気管支炎が原因で咳が出る場合、ほとんどの医師は末梢性の咳止め薬を投与します。気管支を広げる薬と去痰剤を処方し症状の改善を図ります。
錠剤か顆粒かシロップか…。選択方法について
市販の咳止め薬を探した経験のある方は、咳止めの薬があまりにも多種多様であることをご存じでしょう。いくらたくさん並んでいても市販の咳止め薬にはそれぞれの特質があって、自分の症状に照らして最善のものをじっくり探すべきです。
また形状もさまざまです。それぞれ意味があるのでその辺も考慮したほうがいいでしょう。
たとえばシロップなどは自分で計量して飲むタイプ。早く効くという点ではほかのタイプより優れています。そのほかには粉状、顆粒状、錠剤と色々あります。錠剤や粉末タイプは飲めないという方ならシロップという選択肢もあります。
また薬そのものの成分もまさに千差万別、漢方薬なども含めてどれが即効性、持続性に優れているのか、副作用のことも見極めて決めることも重要です。
冒頭でも解説しましたが、咳止めの薬は強い作用のものが多く、効き目が切れたからといって用法容量を無視する飲み方は逆効果になりますから注意が必要です。
まとめ
咳止め薬、素人判断では危険がいっぱい!
大前提は負担額と用法、用量
用法を無視して重症になったケース
市販の咳止め薬、飲んで良いもの悪いもの
錠剤か顆粒かシロップか…。選択方法について