咳が止まらない時 の辛さは、想像以上に大変な疲労や苦痛を伴います。咳が止まらないからと必要以上の服薬はかえって体の害になることもあります。咳の原因がわかっている場合に少しでも快適に過ごすことが出来るような対処法や注意点をお伝えいたします。
咳が止まらない時の対処法や注意点について
咳が止まらない時の体の状態は?
咳が止まらない時の体は、著しく体力を消耗します。咳を1回すると、およそ2キロカロリーを消費します。咳がひどい時には、容易にカロリーを消費することがわかります。
咳が止まらない状態のときには慢性的な疲労に、必然と食欲低下をしてしまうことが多くなりがちです。食事が十分に摂れないでいると、さらに体力が低下し、咳が止まらない状態が長引く悪循環をきたします。
咳が出る病気になった場合には悪化させないように、早めに受診し症状にあった処方をしてもらうことが大切です。
咳が止まらない時のベストな環境は?
咳が止まらない時には、少しでも体を休めていたいと思います。過ごす環境を少し整えるだけでも、咳を減らすことが可能です。空気が乾燥した状態だと、咽頭を刺激し咳が出やすくなります。加湿器や布製のマスク、こまめな水分補給が必要です。
喉に刺激を与えない湿度はおよそ60~65%が良いとされています。紙製のマスクは、ウイルスや花粉などの予防的な意味合いでは効果がありますが、保湿の観点からは布製のマスクが効果を得られます。
日頃、喫煙される習慣のある方は、咳が止まるまでは禁煙されることが望ましいでしょう。
咳が止まらない時に意識して摂りたい食事
咳が止まらない時は、いつも以上にタンパク質や水分を意識して摂ることが必要です。タンパク質を多く含む食品は、鶏肉や豚肉、魚類(マグロやイワシなど)、卵、牛乳などの動物性タンパク質、大豆製品や枝豆などの植物性タンパク質です。
タンパク質の摂取量は、男性が60グラム、女性が50グラムとされています。卵だけで必要なタンパク質を摂取するなら10個、魚なら3~4切れに相当します。
同じものばかり食べるといった偏ったタンパク質の摂取では体に吸収されにくいため、さまざまな食材・調理方法でまんべんなく食べることが必要です。
咳が止まらない時の睡眠方法は?
咳が止まらない時は、基本的にご自身が寝やすい姿勢が一番です。咳が出る時には、横隔膜が下がることで肺の容量が増えて酸素を取り込みやすくなるので呼吸がしやすくなる起座位がおすすめです。
起座位は上体を起こした状態で寄りかかる姿勢や、あればオーバーテーブルや毛布などを丸めたものに伏せる姿勢をいいます。寄りかかるのであれば、膝下に脚まくらなどを入れると姿勢が安定します。
他には、腹筋を緩めることで横隔膜を刺激しない側臥位があります。膝を屈曲させて休みやすい左右どちらかに体を向けます。
咳の種類にもよりますが、咳が止まらない時に、口を開けたまま弱く小さな咳を数回した後に、咳が喉の辺りに近づいてきたら、大きく咳をすると咳が止まることがあります。眠ることができなくても、体を休めることに努めるようにしましょう。
咳が長引いて止まらない時は何科に受診するべき?
咳が長引くと不安になってきます。すでに病院に受診されている方で不安や気になる症状が続いている場合には、もう一度主治医に相談されることをおすすめいたします。これからという方は、「呼吸器内科」に受診されるといいでしょう。
いつから咳が出始めたのか、どんな時に咳が出て止まらないのか、他に症状や痰があるか、今までに呼吸器の病気の有無や喫煙などの生活習慣についてなどの問診があります。
わかる範囲で正確にお答えいただければ、咳が止まらない状態が解決され、体も快方に向かうことでしょう。
まとめ
咳が止まらない時の対処法や注意点について
咳が止まらない時の体の状態は?
咳が止まらない時のベストな環境は?
咳が止まらない時に意識して摂りたい食事
咳が止まらない時の睡眠方法は?
咳が長引いて止まらない時は何科に受診するべき?