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心肥大と健診で指摘されたら?

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shinhidai

健康診断などで心肥大やその疑いとの診断を受けることがありますが、心臓に重大な異常があるのかも?と、とても心配になってしまう人も多いようです。心肥大とは体にどのようなことが起こっているんでしょうか?

心肥大 がどのようなものなのか、その原因や対処など詳しくご紹介します。


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心肥大と健診で指摘されたら?


- 目次 -

  • 心肥大ってどういう状態?
  • 心肥大は病気なのか?
  • 病的な心肥大とは?
  • 左室肥大の原因になる病気とは?
  • 心肥大の状態を確認できる検査とは?

心肥大ってどういう状態?

心肥大は健康診断や心電図の結果などで「心肥大の疑い」と指摘されたりして目にすることの多い病名ですが、これは心筋が分厚くなっている状態を指します。

特に左心室の壁が厚くなることが多く、心臓になんらかの負荷がかかることによって、それに耐えるために心筋が肥大して分厚くなると考えられます。

また、心肥大と言うと心臓そのものが大きくなっていると勘違いする人が多いですが、これは心拡大という別の呼び名があり、心肥大とは原因も状態も違うため、はっきりと区別されています。


心肥大は病気なのか?

心肥大そのものは、心臓の壁が分厚くなっている状態を指す言葉であり病気ではありません。スポーツによって体のいろんな部位の筋肉が発達して太くなっていくように、心筋と呼ばれる心臓の筋肉もスポーツなどによる負荷によって発達し、分厚く成長します。

特に、全身に血液を送る左心室には負荷がかかるため、負荷の強い競技を行えば左心室の壁が発達する左室肥大となります。さらに、瞬発力を必要とする競技なのか、持久力を必要とする競技なのかによっても心筋の発達の仕方は違ってきます。

瞬発力を必要とするような競技を続けている人の場合には、左心室の容量は変わらず左心室のまわりの壁が分厚くなった「求心性左室肥大」という状態になります。

そして、持久力を必要とする競技を続けている人の場合には、左心室の容量が大きくなる「遠心性左室肥大」という状態になります。

健診などで「左室肥大の疑い」という指摘を受けたとしても、上記のような心筋の変化がトレーニングによるものであれば、病的なものではありませんので特に心配する必要はありません。ただし、本当に病的なものでないかどうかは、専門医にしっかりと診断してもらう必要があります。


病的な心肥大とは?

一方で、病的な心肥大というものもあり、その原因には高血圧や心臓弁膜症、先天性の心疾患などがあげられます。原因となる疾患によって、心臓のどの部屋に負荷がかかってしまうのかも変わってきます。

心臓は4つの部屋に分かれており、全身から戻ってきた血液を受けて右心室へ送る右心房、肺に血液を送る右心室、肺から戻ってきた血液を受けて左心室へ送る左心房、肺以外の全身に血液を送る左心室とがあります。

それぞれ役割がはっきりとわかれていますので、心臓のどの部分に負荷がかかるかによって心肥大の状態も違ってきますが、やはり全身に血液を送る左心室の壁が肥大する左室肥大が最も多く発生します。


左室肥大の原因になる病気とは?

左室肥大の原因になる病気には以下のようなものがあります。

たとえば、心臓弁膜症のひとつである大動脈弁閉鎖不全症の場合には、左心室から全身へ血液を届ける大動脈へと押し出された血液が逆流してしまうため、左心室はさらにたくさんの血液を送り出さなければならなくなり、負荷を受けるため左心肥大となります。

大動脈弁狭窄症の場合には、左心室と大動脈との間にある大動脈弁がきちんと開かないため、血液を送り出すためには左心室に大きな負荷がかかり、左室肥大となります。

そして、僧坊弁閉鎖不全症の場合には、左心室から全身へと血液を送る力が逆流によって左心房へ逃げてしまうため、左心室はさらにがんばって血液を送り出さなければならず、負荷がかかり、左室肥大となります。

また、高血圧が長期に及んだ場合には、通常の血圧の人よりも強い力で血液を送り出す必要があるため、常に左心室に負荷がかかる状態となり、左室肥大となります。


心肥大の状態を確認できる検査とは?

心肥大の状態を確認するのには、心エコー(心臓超音波検査)がとても適しています。心エコーは超音波を発する検査端子を胸に当てることで、心肥大の有無だけでなく心臓のどの部分が肥大しているのか、心臓の動きはどうか、血液の流れはどうかなども確認することができる検査です。

また、心エコーは心臓弁膜症の診断にも用いられる検査ですので、心肥大だけでなく原因となっている心臓弁膜症の診断も同時に行うことができる、とても優れた検査だと言えます。

心肥大そのものは治療を行う病気ではありませんが、その原因となる病気が危険なものであったり、今後危険な状態になる危険のあるものであればそちらの治療を行います。心肥大は、その原因となる病気が治療を要するものであるかどうかの見極めが重要となります。

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まとめ

心肥大と健診で指摘されたら?
心肥大ってどういう状態?
心肥大は病気なのか?
病的な心肥大とは?
左室肥大の原因になる病気とは?
心肥大の状態を確認できる検査とは?

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