食事制限 をしているのに痩せない、検査結果があまり思わしくないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。結果が出てこない場合の食事制限には、何らかの問題があることが多いようです。
正しい知識で疾病コントロール・予防をするための高齢者の食事制限についてお伝えします。
知って疾病コントロール!高齢者の食事制限のポイント(前編)
食事制限が必要な理由とは?
食事制限を始められる理由は、病気のため、美容のためなど個人によって違います。
医療的な意味での食事制限とは、身体の機能を健康に保つ、病状の進行を予防・改善するために適正なカロリーを守り、食事バランスに注意しながら個々の体の状態に合わせて食事の内容に制限を加えます。
食事制限は、むやみに主食を抜く、おかずを減らせばいいというものではないということなのです。食事制限=減らすイメージが強いですが、医師に指示された量を摂らなければ健康を害します。
自己流や思い込みの間違った食事制限は、老化を早め、逆に体を壊す原因にもなります。個人で始める場合にも必ず医師や専門家に相談・診察をされることをおすすめします。
どのような疾病が対象なのか?
食事制限の対象となる代表的な疾病とは、高血圧・循環器疾患、糖尿病・腎臓疾患・透析療法中、膵臓疾患、肥満などです。
医師から検査結果を見ながら、「血圧が高い」「尿酸値が高い」「コレステロール値が高い」「血糖値が高い」「むくみが強い」などなど言われている方もおられるのではないでしょうか。
症状が進行していない状態ならば、この時に食事に気をつけると過酷な食事制限までには至らないことが多いのですが、意思に負けてしまうと疾病が悪化し、命に関わってくるため食事制限が必要となってしまいます。
食事制限と高齢者の栄養バランス
高齢者になると、食事量の低下や同じような物を食べるといった食事バランスの偏りが目立つようになります。
また、老化によって栄養素の消化吸収率が低くなる傾向があります。高齢者が、食べていても低栄養状態に傾きがちになるのはこのためなのです。
体を維持するのに必要な栄養素はたくさんありますが、高齢者は特に「たんぱく質」「カルシウム」「鉄分」「ビタミンB群」「亜鉛」が必要です。腎疾患などでたんぱく質制限を受けられている場合は医師の指示従うようにしてください。
量が食べられない方は主食よりも「おかず」を残さず食べるようにすることで、さまざまな栄養素の消化吸収率が上昇します。
テレビなどで紹介されがちな健康法や長寿の秘訣などで「これを毎日食べる」といった偏った食事は、全ての方に当てはまるわけではありません。偏った食事、間違った食事制限は、老化をさらに早め、疾病のリスクを増大させる要因です。
まとめ
知って疾病コントロール!高齢者の食事制限のポイント(前編)
食事制限が必要な理由とは?
どのような疾病が対象なのか?
食事制限と高齢者の栄養バランス