膵臓癌 の 食事 では、膵液の分泌をできるだけ促さないことが重要です。膵液はタンパク質と炭水化物と脂質を分解するときに分泌されます。
今回は、ビタミンを多く含む食材を中心に使い、膵臓に負担をかけない4つのレシピを紹介します。
膵臓癌の食事に使える4つのレシピ
のっぺい汁
材料(4人分)
鶏肉60g、里芋3個、大根200g、にんじん40g、こんにゃく3分の1丁、生しいたけ3枚、さやえんどう10枚、長ネギ適量、片栗粉、だし汁4カップ、調味料
作り方
鶏肉は皮と脂身を取り除き、線切りにします。里芋は皮をむいて輪切り、大根とにんじんは短冊切りにして、野菜はやわらかく下茹でしておきましょう。こんにゃくは味がしみるように包丁は使わずに手で一口大にちぎり、下茹でします。
生しいたけは線切りでさやえんどうは塩ゆでしておきます。長ネギは薄切りです。鍋にだし汁4カップと鶏肉、里芋、大根、にんじん、こんにゃくを入れて火にかけて全体に火が通ったら塩、しょうゆと酒で味付けをします。塩はできるだけ少量にとどめ、症状によって加減しましょう。
仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけて長ネギとさやえんどうを飾って出来上がりです。かぼちゃや小松菜などの緑黄色野菜を追加することで、さらに栄養価が高い食事になります。
かぼちゃなます
材料(4人分)
かぼちゃ100g、大根100g、きゅうり1本、にんじん40g、青シソ4枚、しょうが20g、だし汁大さじ6杯、レモン汁、調味料
作り方
かぼちゃは皮と種を取り除いて線切りにし、大根ときゅうりとにんじんも線切りにし、大さじ1杯の塩で塩もみをします。野菜から水が出てきたら、水洗いして水気を固く絞って酢を少量かけておきます。青シソとしょうがは線切りにして布巾に包みもみ洗いしてから水につけておきましょう。
ボールにだし汁とレモン汁大さじ4杯、しょうゆ大さじ1杯、砂糖大さじ3杯、塩少々を合わせて調味液を作ります。水気を切った野菜と調味液を食べる直前にあえて出来上がりです。
生野菜は食材に含まれる酵素をそのまま摂取することができますが、消化に負担がかかります。症状に合わせて野菜を茹でてから調味液と合わせてもおいしくいただけます。
酸味は過度に酸っぱいと刺激が強すぎることがあります。レモン汁だと酸味が強すぎる場合は黒酢で代用してみてもいいでしょう。
卵豆腐
材料(4人分)
卵8個、だし汁、片栗粉、調味料
作り方
鍋にだし汁2カップとしょうゆとみりん各小さじ1杯を煮立たせ、水溶き片栗粉でとろみをつけて調味液を作ります。ボールに卵を割りほぐしたら冷ました調味液と少しずつ合わせましょう。混ぜ合わせたら泡立てないように裏ごしし、型に流しいれます。
蒸し器で中火にして5分蒸した後は弱火にして15分ほど蒸します。蒸している間に水滴が入らないようにふたをずらしておきましょう。透明の水が表面にでてきたら出来上がりのサインです。
鍋にだし汁1カップとしょうゆとみりん各大さじ3杯を合わせて煮立てかけ汁を作ります。蒸し上がった卵豆腐を切り分けて、かけ汁をかけて出来上がりです。
夏は冷やしていただき、冬はあたたかいままでもおいしくいただけます。食欲がないときでも食べやすく栄養もある一品です。
白玉団子のスープ
材料(4人分)
鶏ささみ40g、長ネギ5センチ、白玉粉80g、スープストック4カップ、調味料
作り方
鶏ささみは8等分にわけて酒小さじ1杯、しょうゆ小さじ1杯で下味をつけみじん切りにした長ネギとまぜておきます。白玉粉は水を少しずつ加えて耳たぶ程度の柔らかさにし、8等分した鶏ささみを包んで茹でます。
スープストック4カップは塩としょうゆと酒で味付けし、ゆで上がった白玉団子を加えて出来上がりです。
のどごしがなめらかで食べやすい食事です。食欲があるときは、スープの具材に追加してもいいでしょう。
まとめ
膵臓癌の食事に使える4つのレシピ
のっぺい汁
かぼちゃなます
卵豆腐
白玉団子のスープ