水ぼうそうのウィルスが残っていて発症するのが 帯状疱疹 ですが、水ぼうそうよりもはるかに辛い思いをさせられるため、 初期 の 症状 をよく知っておいてかかった際には迅速に治療を開始するのが望ましいです。
特に高齢者の方は発症・後遺症が残る確率共に高いのでより注意が必要になります。
帯状疱疹の初期症状に注意!早くみわけて早く治そう!
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初期症状をチェック!帯状疱疹は痛みから始まる
帯状疱疹の初期症状としてもっとも可能性が高いのが、顔や身体のどちらか片側に、帯のように細長い範囲で感じられるピリピリ・チクチクとした痛みです。
この片側というのが他の疾患とは違う重要なポイントです。また2か所以上の離れた場所に出ることはありません。痛みはかなり強く、夜も眠れないほどだったと言う方も多数います。
他には痛みではなくかゆみを感じる方もいます。これは痛みの感じ方の個人差であり、いずれも神経に沿ってウィルスが増殖することから起こります。
また、かゆみでも特徴は痛みと同じで、片側に・細長い範囲で・離れた場所には出ない、というのは変わりませんので他の疾患とみわける重要な手がかりとなります。
まれですが発熱や頭痛・倦怠感などを感じる方もいるようです。この辺りは風邪に似ているため安静にしてやりすごそうと考える方もいますが、ピリピリ・チクチクした痛みがある場合は明らかに風邪ではありません。
この段階をすぎると1週間ほどで赤い湿疹や水ぶくれが生じることになりますが、そこまで待っていてはいけません。薬の効きが悪くなったり、神経痛や皮膚の痕などの後遺症が残ってしまうことにもなります。
市販の薬は絶対NG!早期の治療開始が鍵
帯状疱疹の初期症状ではないか、と少しでも疑いが生じたらすぐに皮膚科へ行きましょう。帯状疱疹の薬がもっとも効果を発揮するのは発症後72時間以内と言われていますので、迅速な行動が必要です。
しかし顔、特に目の周りに症状が出た場合は眼科、耳に出たなら耳鼻咽喉科の方がよいです。この部分にできる帯状疱疹は特に危険で注意を要します。下の項で詳しく説明します。
いずれの場合にも、市販の痛み止めかゆみ止めなどは決して使わないようにしてください。診断が遅れて薬が効きにくくなったり、かえって悪化させてしまう結果になりますので少しでも疑いがあればきちんと医師の診断をあおぎましょう。
病院で処方してもらえる薬はよく効きます。特に72時間以内であれば1週間から10日もあれば後遺症もなくすっきりと治ります。
ここにできたら特に注意を!危険な帯状疱疹の場所
帯状疱疹は皮膚の柔らかい部分によく出る傾向がありますが、目や耳の周りに出た場合には特に注意してください。目の周りであれば失明、耳であれば難聴などの後遺症が残る可能性が高く非常に危険です。
さらに恐ろしい合併症として、髄膜炎や脳炎もありえます。特に高齢者の方はなりやすい傾向がありますので、常に頭の隅に置いておいていただきたい知識です。
辛い後遺症・医師に早めの相談を
帯状疱疹は早期治療をすればまず後遺症は残りませんが、残念ながら治療が遅れてしまった場合は後遺症に悩まされることもあります。多いのは帯状疱疹後神経痛というもので、皮膚の症状が治ったにもかかわらずいつまでも痛みが残ってしまうというものです。
この後遺症が残った場合も、早めに医師に相談をしてください。しかし程度が強いケースでは麻酔科やペインクリニックのお世話になることもあります。手間も費用もかさみますし、何より痛みが辛いですので、やはり帯状疱疹は早期発見・治療が最善手となります。
再発も多い!日常生活の注意点とは
帯状疱疹は一度治療をしても、残念ながら再発する疾患です。再発の位置も同じ場所のこともあれば違う場所のこともあるため厄介です。最初にかかった時の初期症状の感覚をよく覚えておきましょう。少しでも疑わしければ迅速に病院へ行くという鉄則は変わりません。
しかし、再発のしやすい習慣というものがある程度判明していますので、そのような習慣に気をつければ高い確率で再発を防げることになります。その習慣とは、身体を必要以上に疲労させたり、ストレスをためこむなど、身体の免疫力を下げる行動です。
帯状疱疹のウィルスは免疫力が下がった時をねらって活動を開始することが多いですので、日々を規則正しくすごし睡眠をきちんと取り、心の落ち着く趣味を持つなどしてストレス解消にこころがければ、再発の危険性は低くなります。是非実践してください。
まとめ
帯状疱疹の初期症状に注意!早くみわけて早く治そう!
初期症状をチェック!帯状疱疹は痛みから始まる
市販の薬は絶対NG!早期の治療開始が鍵
ここにできたら特に注意を!危険な帯状疱疹の場所
辛い後遺症・医師に早めの相談を
再発も多い!日常生活の注意点とは