帯状疱疹は体内神経節のウイルスにより発症します。帯状疱疹は水疱瘡と同ウイルスが原因で罹りますので、水疱瘡として接触感染をしますが、すぐに 帯状疱疹 の症状がでるようなことはありません。
感染経路としては、罹患した人が使用した衣類、タオルなどです。皮膚の水ぶくれが完全にかさぶたになるまで うつる ので注意が必要です。
帯状疱疹は本当にうつるか!ー水疱瘡との関係は?(前編)
帯状疱疹
帯状疱疹は、三叉神経節や脊髄後根神経節などに潜伏していた水痘帯状疱疹ウイルスが、体調不良、過労やストレスなどで免疫力が低下し、体内で活性化することで発症します。
症状は体の左右どちらか片側だけに発現し、神経攻撃とともに皮膚に症状が現れて帯状疱疹になります。軽い頭痛や発熱などの初期症状とともに、ぴりぴりなどの痛みではじまり、1週間後には帯状の水ぶくれが発生し、3~4週間で症状がおちつきます。
発症は胸や背中にかけて多くみられ、全体の半数以上が上半身です。皮膚症状が眼や耳の周辺にでた場合は注意が必要です。抗ウイルス薬を服用すると1週間程度で症状がなくなります。
帯状疱疹治療後の後遺症に帯状疱疹後神経痛があります。完治するまで1ヶ月以上の長期間を要します。
今回は、帯状疱疹は本当に人にうつるのか否かについてお話します。
水疱瘡と同様、帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。水痘帯状疱疹ウイルスはヘルペスウイルス科に分類されますが、口内・性器ヘルペスなどの単純ヘルペスウイルスとは異なります。
特徴の1つが、感染力の強さにあり、水疱瘡として感染します。水疱瘡または帯状疱疹に罹患したことがある人、水疱瘡の予防接種を2回した人などはうつる確率が低くなります。水疱瘡に罹っていない乳幼児、高齢者、妊婦への接触感染は注意が必要です。
水疱瘡に罹患した人の家族が抗体をもっていない場合は、90%の確率でうつることが示唆されています。感染した人に水疱瘡を発症させるまでの潜伏期間は、10日~3週間といわれています。
また、水痘帯状疱疹ウイルスがうつる期間は、皮膚症状が完全にかさぶたになるまでの間の15日~3週間程度で、感染により水疱瘡を発症します。
2回の水疱瘡ワクチン予防接種を受けた赤ちゃんや、水疱瘡に罹患したことがある赤ちゃんは、帯状疱疹はほとんどうつりません。
妊婦が水疱瘡に罹患すると、先天性水痘症候群や新生児水痘などの危険な症状を呈する場合がありますので、感染には要注意です。
ただし、水疱瘡に罹患したことがある人が妊娠中に帯状疱疹の症状がでた場合、赤ちゃんにうつることはありません。帯状疱疹に罹患する人の約7割が、保険でワクチンの再接種が可能な50歳以上の高齢者の方です。
まとめ
帯状疱疹は本当にうつるか!ー水疱瘡との関係は?(前編)
帯状疱疹