帯状疱疹と水疱瘡とは同じウイルスが原因ということをご存知ですか?水疱瘡は感染力が強いため学校感染症にも指定されているもので、すべての発疹がかさぶたになるまで、うつる期間は出席停止になるのですが、帯状疱疹についてはあまり知られていません。
そこで 帯状 疱疹 が人に うつる 可能性のある 期間 について説明していきます。
帯状疱疹とは?人にうつる可能性のある期間はいつ?
帯状疱疹がでたときの症状
帯状疱疹は神経と深い関わりがあるもので、初めはぴりぴりした違和感がある程度で、特に目立った発疹などはみつからないことがあります。しかし、どんどん違和感がぴりぴりした痛みに変わっていき、赤い発疹が帯状に広がっていきます。発熱やリンパ節の腫れがみられることもあります。
そして発疹は水泡となり、抗ウイルス薬を使うなどしてウイルスが増殖していくのを防ぐ治療を行う必要があります。治療の効果があらわれると赤色の水泡が次第に紫色になっていき、同時に痛みからかゆみに変わっていき、かさぶたになります。
初期の症状はかぶれや虫さされと勘違いされることがあり、すぐに皮膚科を受診しないで市販の軟膏などを使ってしまうケースがありますが、対応が遅くなると、重症化することがあるので注意が必要です。
重症化してしまうと、帯状疱疹後神経痛という後遺症が残ることがあります。高齢の場合はさほど重症でなくても神経痛が残る確率が高くなり、しつこい痛みが長く残る傾向にあります。
また、帯状疱疹がでる部位によっては、さまざまな合併症がおきることがあります。特に顔にでたときには注意が必要で、耳や鼻に発疹ができると、聴覚障害、味覚障害、顔面神経麻痺、虹彩炎、角膜炎などがおきる場合があります。
水疱瘡と帯状疱疹との関係
帯状疱疹は、水疱瘡にかかったあと体内の神経節にひそんでいたVZV(水痘帯状疱疹ウイルス)というウイルスが、再活性化して起こる病気です。つまり、水疱瘡にかかった経験のある人だけが、発症するのです。
水疱瘡は一度かかると、再び水疱瘡が流行してもかかることはありませんが、体内にはVZV(水痘帯状疱疹ウイルス)がひそんでいて、免疫力が低下する機会を何年も何十年も待ち続け、機会が訪れると帯状疱疹として姿を変えて再活性化します。
人にうつる可能性のある期間
帯状疱疹は、過去に水疱瘡にかかった人の免疫力が落ちたときに発症します。
一般的には帯状疱疹は人からうつって発症するものではないとされていますが、実際のところ、帯状疱疹が出て水泡がある状態の人と、車の助手席で長時間同じ空間で過ごした知人が、2週間後に帯状疱疹にかかったケースがあります。
もちろん健康に全く問題がなく、免疫がしっかりある場合は、帯状疱疹を発症している人に近づいたとしても帯状疱疹にかかることはありません。しかしまだ水疱瘡にかかったことがない小さい子どもなどの場合は、水疱瘡にかかってしまいます。
VZV(水痘帯状疱疹ウイルス)は非常に感染力が強いもので、帯状疱疹の水泡の中に存在しているので、ウイルスが空気感染するのです。
水疱瘡と同様に、帯状疱疹も水泡が完全にかさぶたに変わるまでの期間は、人にうつる可能性があると考えられます。水泡がかさぶたになるまでの期間には個人差がありますが、1週間程度です。
免疫力が低下する原因のひとつには、加齢があげられるので、帯状疱疹は高齢者の病気であって、若い人は発症しないのではと思われがちですが、10代、20代の若い年代にもストレスや睡眠不足よる免疫力低下がみられるようになり、高い確率で発症しています。
現代の生活習慣では、バランスのとれていない乱れた食生活や過労、睡眠不足などで自覚症状がなくても免疫力が低下することがあるので注意が必要です。
帯状疱疹は早期発見して抗ウイルス剤を飲むだけで済むような軽いケースや、入院が必要で2週間毎日抗ウイルス剤の点滴を打つような重いケースがありますが、いずれにしても、免疫力が落ちて起きているということなので、少し安静が必要です。
軽いケースでも、水泡が完全にかさぶたになってしまうまでは、感染予防のため、不特定多数の人との集まりには参加せずに過ごし、まだ予防注射を打っていない小さい子どもが水疱瘡に感染することを防ぎましょう。
まとめ
帯状疱疹とは?人にうつる可能性のある期間はいつ?
帯状疱疹がでたときの症状
水疱瘡と帯状疱疹との関係
人にうつる可能性のある期間