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胆石症は癪に関係しています。

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tansekisyou

癪(しゃく)という言葉がよく使われますが、皆さんは意味をご存知でしょうか。例えば、「持病の癪が・・・・」「癪に障る」「癪の種」と多く使われていますよね。

この癪ですが、みぞおちから右脇腹にかけての激しい痛みや刺し込みのことで、医学的には疝痛発作(痛みが急激に出現してくること)を意味しています。実は、この癪が起きるところが胆嚢で、それからすると、癪は胆石症の痛みだと考えられます。

腹を立てる原因になることを「癪の種」といいますが、もともとは疝痛発作を起こすほどの原因があって、その原因を種と言っているようです。

「胆石」の「胆」は胆嚢のことです。そこでどうでしょうか、「石」を「種」に置き換えてみると、「癪の種」は「胆石」で、「胆嚢の種」ということになりませんか。

つまり、疝痛発作がでるほどの腹が立つという「癪の種」の「種」は、今でいう「胆石症」の「石」のことかも知れません。

そこで、これからその「 胆石症 」をひも解くことにいたしましょう。


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胆石症は癪に関係しています。


- 目次 -

  • 胆石症って、どんな病気
  •  胆石症はどのようにして起こるのか
  • 胆石症の症状
  • 胆石症の検査
  • 胆石症の治療

胆石症って、どんな病気

皆さんに体の中の石と聞くと、真っ先に浮かんでくるのが胆石のことではないでしょうか。そして胆嚢はどうですかと聞かれれば、黄疸と、やはり胆石と答えるかも知れません。

この胆石症は女性に多く、40~50歳代がピークですが、若い人にも結構見られます。

胆嚢は十二指腸潰瘍と肝臓の間にある、長さ10Cmの袋状の臓器で、主な働きは肝臓で生成された胆汁の貯蔵で、ここで水分を吸収して濃縮します。

胆汁の成分は、胆汁酸、コレステロール、リン脂質、ビリルビン、それと水です。この中のコレステロールとビリルビンが胆石の生成に影響を及ぼします。

実際には、胆汁の排泄路で胆嚢や総胆管の中に、コレステロールとビリルビンの固形物が胆石として生成されることで、腹痛、発熱、黄疸が主に発症する疾患を胆石症と呼んでいます。

胆石ができる部位によって胆石の成分も違っており、胆嚢内胆石症の場合はコレステロールが主成分です。症状としては腹痛が主で、発熱、黄疸は少ないようです。

一方の総胆管胆石症はそのほとんどがビリルビンで、症状としては胆嚢内胆石症の場合よりも発熱、黄疸が強く出ます。


 胆石症はどのようにして起こるのか

胆石には大きく分けて二種類があり、コレステロール胆石と色素胆石です。その出来方はそれぞれ違います。

肝臓で生成された胆汁は胆嚢で濃縮された後、胆嚢の収縮とともに総胆管に排出され、そのうちの胆汁酸は脂肪を粒子に分解(ミセル化)して腸で吸収されやすいような働きをします。そして一部の胆汁酸は糞便混じり排泄されるのですが、大部分は大腸で吸収され肝臓に戻る循環を繰り返します。

胆汁内に溶けているコレステロールとリン脂質は溶ける量に制限があり、溶けきれないで残ったものが結晶として出てきます。これが胆嚢内に見られるコレステロール胆石で、純コレステロール石、混成石、混合石の3つがあります。

色素胆石の中で多いのがビリルビン石です。これの成因は寄生虫の侵入や細菌の感染で、胆汁に溶けていたビリルビンが、溶けにくいビリルビンカルシウムに変化し、胆石ができるとされています。

これにはビリルビンカルシウム石と黒色石の2つがあります。

高齢者によく見られるのがビリルビンカルシウム石で、その理由は、総胆管とつながっている十二指腸乳頭部の筋肉の緩みから、細菌が総胆管内に入り込みやすいためと考えられています。


胆石症の症状

胆石症の症状で最も多いのが胆石発作と言われている腹痛です。特に胆嚢がある右上腹部や心窩部、背中や右肩に痛みを感じます。その原因は食事の際の脂肪分で、多くとりすぎると胆嚢が収縮して胆石が胆嚢の出入り口にある胆嚢管まで移動し、一時的に詰まるためです。

痛みの出現は脂肪分の多い食事を摂った後、30分~1時間経った頃からで、急激な痛みである疝痛発作や、痛みが日ごとに強くなる場合があります。

胆石発作の特徴なのですが、時には、2、3時間で治まる場合もあるからといって安心してはいけません。


胆石症の検査

いつもと違うお腹の痛みを感じて病院で受診して発見される場合が多いのですが、最近では、健康への関心が高まっているせいもあって、人間ドッグや職場の健康検診などで、超音波検査が行なわれるようになり、胆石症が発見される機会が増えてきました。

超音波検査は胆石の診断には欠かせない検査法ですが、それでも、診断がつかない場合は、MRCP(磁気共鳴画像)やCT(コンピュータ断層撮影)、それに加えて内視鏡による検査で、診断を確定します。


胆石症の治療

胆石症の治療法には、経口胆石溶解療法や体外衝撃波胆石破壊術などの内科的療法と、胆嚢摘出術や総胆管切開術など外科的療法、その他に、内視鏡的十二指腸乳頭切開術、経皮経肝胆道鏡、腹腔鏡下胆嚢摘出術などが挙げられます。

当然のことながら胆石の部位によって治療法も変わって来るわけで、胆嚢内胆石症では、超音波検査で胆石があったとしても胆嚢造影で映らない場合があります。その時は、胆嚢管に胆石がつまっているのか、あるいは胆嚢の機能が衰えていることからして、手術の対応が求められます。

総胆管に石がある場合は大きさによりますが、この場合は内視鏡的十二指腸乳頭切開術で乳頭口を切開して、胆石をだしやすいようにします。そして、もう一つが内視鏡的乳頭バルーン拡張術で、乳頭口をバルーンで拡張させて、胆石を十二指腸から摘出します。

胆石症とよく似ている疾患に胃・十二指腸潰瘍、膵炎があります。また、合併症として起こりやすい疾患に胆嚢炎、胆管炎、胆嚢穿孔、胆嚢水腫などが挙げられます。

病気に気づいたら、まずは医師に相談し、日常的には食事、特に脂肪分の摂取には細心の注意を払う必要があります。

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まとめ

胆石症は癪に関係しています。
胆石症って、どんな病気
胆石症はどのようにして起こるのか
胆石症の症状
胆石症の検査
胆石症の治療

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