糖尿病 の 末期 っていうと、どんな状態を想像しますか?糖尿病に末期なんてあるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、糖尿病は治療せずに放置してしまったり、気付かないまま病状が進んでしまったりすると、実際に末期と言える状態になり得ます。
ご自分が糖尿病と知りながら、大したこと無いからと放置している方や、その家族の方にとって、その末路を知っておくことはとても重要です。糖尿病の本当の恐ろしさを理解して、そうならないための第一歩を踏み出していくための一助になれば幸いです。
糖尿病の恐ろしい末期とは?(前編)
糖尿病は死んでしまうような病気なの?
糖尿病になると尿が大量に出て、いくら食べてもやせ衰えて死んでしまう、そんな恐ろしい死の病であったのはインスリンが発見される前までの話であり、現在では糖尿病そのもので亡くなってしまうというケースは少数です。
ただし、別の項でもご紹介している「糖尿病性ケトアシドーシス」という状態になってしまった場合には、最悪死に至ってしまうこともあります。糖尿病であることに気付いていなかった場合や、糖尿病の治療をせずに放置してしまった場合等に起こってしまうことがあります。
実際のところ、糖尿病の治療をしている患者さんであれば、糖尿病そのもので亡くなってしまうようなことはほとんどありませんし、人が亡くなったときに書かれる死亡診断書にも、糖尿病が直接の死因として書かれるようなことはほとんどありません。
しかし、間接的な死因、つまり死因となった病気や症状の原因が糖尿病である確率は、かなり高いと言わざるを得ない状況です。治療方法が進んだ現在も、放置すれば「死の病」であることに変わりはないというのが現実です。
糖尿病の末期とは?
糖尿病の恐ろしさは、痛みなどの具体的な症状が少ないため、知らないうちに体が蝕まれてしまうことです。「サイレントキラー」とも呼ばれているのはこのような理由からです。
治らない病気と言われている糖尿病の治療において大切なのは、いかに血糖値をコントロールして合併症の発症を遅らせるかという部分です。
言い換えれば、糖尿病という病気は、きちんと血糖値をコントロールして全身状態を良好な状態に保つことができれば、合併症の発症を防いで末期を迎えることなく人生を全うすることも可能な病気であるということです。
体質的な要因もありますが、糖尿病で末期と言える状態を迎えてしまった患者さんの多くは、きちんと血糖のコントロールをできていなかった可能性が高いと言えます。
まとめ
糖尿病の恐ろしい末期とは?
糖尿病は死んでしまうような病気なの?
糖尿病の末期とは?