糖尿病になると、制限が多いので、おやつも食べていけないのではないかと思われがちです。できることなら、おやつは楽しみたいものですが、同じ内容だけでは飽きてしまいます。
状態が安定しているご褒美に、 糖尿病 でも安心して食べられる おやつ の レシピ をお伝えします。
ご褒美!糖尿病でも食べたいあのおやつレシピ
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おやつは必ず主治医へ相談を
レシピは医師からおやつの許可が出ている方向けです。血糖コントロールが安定しない方、糖尿病の病期によっては、おやつを食べることができません。
必ず主治医に相談の上、自己責任で行うようにしてください。
おやつを食べるタイミングはいつ?
おやつを食べるタイミングはいつがいいでしょうか。一般的な「おやつの時間」といわれる15時というのは、血糖がなだらかに下がり始める時間なのです。
糖尿病の方が、その時間に摂取してしまうと血糖が高いまま推移します。この状態が繰り返されると、腎臓や血管に多大な負荷がかかってしまいます。
おやつを食べたいなら、そのベストタイミングは食後がおすすめです。
エネルギー代謝から見ても、おやつは日中のうちに食べることが望ましいのです。そうなると、昼食後あたりが良いといえるのではないでしょうか。
おやつは糖質量に注目する
糖尿病になると、食事・おやつで指導されるのは「カロリー」です。しかし、カロリー制限だけでは十分な効果が得られていないことがあると指摘する医師もいます。
北里大学研究所病院 内分泌・代謝内科糖尿病センター長の山田医師は、「痩せているのに血糖コントロールができない人もいる。カロリー制限だけで改善するものではないこと。カロリーが同じでも、糖質量の多いおやつでは血糖値の上昇が急であること。果物、おやつ、嗜好品は1日糖質10グラムまでは良い」などと言われています。
カロリーだけでなく、食事の内容に重点をおく必要性があることを示唆しています。時間で食べる、空腹だからではなく、食事に意識を向けることが大切です。
食品交換表の表1と2は糖質が多い食品群です。おやつは表3以降で作るようにすると、糖質が控えめになるのではないでしょうか。
「りんごとおからのパウンドケーキ」のレシピ
材料は、りんご半分、甘味料70~80g、レモン汁、水、おから100g、卵2個、牛乳か豆乳50㏄、ベーキングパウダー4gを準備します。
まず初めに、りんごのコンポートを作っておきます。りんごの皮をむき、水を130㏄と鍋にかけ色を出します。
お好みの形に切ったりんごに、レモンをまぶしておきます。煮立ち色が出てきたら、りんごと甘味料を約30gいれ弱火で15分ほど煮ます。
最後にレモン汁を入れ冷ましておきます。この時にはやや強い酸味を感じますが、冷めると甘さが引き立ってきます。
冷ましている間に、パウンドケーキの下拵えをします。
卵を溶き割り良く撹拌します。泡立てる必要はありませんが、しっかりと混ぜます。
甘味料を約40g、牛乳50㏄、冷ましたりんごのコンポートとおから、ベーキングパウダーを入れ混ぜ合わせます。
180度に熱したオーブンで35分~45分焼きます。粗熱が取れたら、ラップにくるみ冷蔵庫で保管します。
「おから蒸しパン」のレシピ
材料は、おから50g、甘味料15g、ゴマ10g、卵1個、ベーキングパウダー3g、牛乳か豆乳15㏄の全てを耐熱容器に入れ良くかき混ぜたら、レンジで加熱するだけです。
600ワットのレンジで2分~2分半くらいが目安です。ゴマは体内でEPAに変化する物質ですので、積極的にとりたい栄養です。ゴマを抹茶やココアに変えることもできます。
保存は冷蔵庫で保管します。
水分補給もできる「お茶ゼリー」のレシピ
材料は、お好きなお茶とゼラチンだけです。100%ジュースは、製法によって加糖されているタイプがあるので糖尿病のおやつには適していません。
紅茶やコーヒー、ほうじ茶などがおすすめです。空腹感を補い、水分補給やたんぱく質の補給ができることからも活用して頂きたい方法です。
物足りないときは、甘味料を加える、クリームを少し入れるだけでも雰囲気が変わります。
ちなみに、寒天は仕上がりが固くなりすぎることがあり、誤嚥の危険もあるので注意が必要です。
まとめ
ご褒美!糖尿病でも食べたいあのおやつレシピ
おやつは必ず主治医の相談を
おやつを食べるタイミングはいつ?
おやつは糖質量に注目する
「りんごとおからのパウンドケーキ」
「おから蒸しパン」
水分補給もできる「お茶ゼリー」