「あなたは椎間板ヘルニアになる原因を知っていますか(前編)」では、生活環境が 原因 となる 椎間板ヘルニア や老化が原因となる椎間板ヘルニアについてご説明いたしました。
後編では、遺伝的要因が原因となる椎間板ヘルニアについてご説明いたします。また、椎間板ヘルニアの再発を防ぐための予防法もありますので、お試しください。
あなたは椎間板ヘルニアになる原因を知っていますか(後編)
遺伝的要因が原因となる
同じ年齢又は同じように腰に負担をかける仕事又はトレーニングをされている方の中でも発症される方と発症しない方がいらっしゃいます。また、ちょっとしたことでも発症する方もいます。なぜ、このように同じ生活環境の中でも差が出るのでしょうか。
ヒトの体の体型は個人によってさまざまですが、この体型は遺伝子によって決まります。近年、理化学研究所の研究結果から椎間板ヘルニア発症と遺伝子配列に関係があることが判明しました。同じ遺伝子配列をもつ家族が椎間板ヘルニアにかかりやすいことがわかりました。
体型の中でも特に骨の中の構造(広さ)も個人によって異なり、骨の中を通る神経と神経の通路の前にある椎間板との距離も違うことになります。
同じ遺伝子配列をもつ家族ではこの骨の構造も似ており、骨の中の神経と椎間板の距離が近い場合は椎間板ヘルニアになりやすく、加齢・老化によってこの距離がさらに近くなり椎間板ヘルニアのリスクが高くなります。
逆に骨が広くて神経と椎間板の距離が遠い方は、加齢・老化になっても椎間板が神経に接触することもなく発症しないことが判明しています。
原因と取り除くにはどうしたよいか
椎間板ヘルニアは再発しやすく、治ったと思っても日頃の何気ない姿勢・動作によって再発することがあります。整形外科の専門医の指導のもとで、原因を取り除く為に次の4つの守りごとを日常生活に取り入れることが重要です。
- 普段から正しい姿勢を維持する
- 腹筋と背筋の筋力を強くする
- 筋肉を柔らかくする(ストレッチ)
- 適正な体重を維持する
椎間板ヘルニアは年齢・性別に関係なく発症しますので、仕事上どうしても腰に負担をかけている方は休憩をうまく取ることと前述の4つの守りごとを日常生活に取り入れるように心がけてください。
まとめ
あなたは椎間板ヘルニアの原因を知っていますか(後編)
遺伝的要因が原因となる
原因と取り除くにはどうしたよいか