椎間板ヘルニアとは骨の間でクッションの役目をしている椎間板が突然とびだして近くにある神経を圧迫することによって激しい痛みとしびれの症状がでる病気です。椎間板ヘルニアは頚椎と腰椎の二つの部位で発生しますが、今回は腰椎で発生した 椎間板ヘルニア の 症状 を紹介します。
あなたは椎間板ヘルニアの症状を知っていますか(前編)
代表的な症状とは
椎間板ヘルニアの症状はぎっくり腰で起こる激痛としびれ感を伴います。通常は片側の下肢で発症しますが、神経の圧迫する部位によっては両方の下肢に発症する場合もあります。
腰痛の症状
椎間板ヘルニアの腰痛は中腰・前かがみのように腰を曲げた時に発症するのが特徴的であり、この点が他の腰痛と違う点です。痛みの範囲は椎間板ヘルニアが発生している場所だけではなく、筋肉の炎症を起こしている下半身全体という広範囲な場所になります。
具体的にはぎっくり腰のような激痛が片側のおしり・太もも・ふくらはぎなどに発生します。炎症とは、刺激から自分のからだを守るために人間が本来もつ反応です。
腰痛には2種類の痛みがあり、急激な痛みが発症する急性期と長く続く鈍い痛みの慢性期に分かれます。急性期の痛みが発症した時は、筋肉の炎症を抑えるために痛みの部位を冷やして3日間ほど安静にすることが重要です。
しびれ感
しびれを感じる病気としては椎間板ヘルニアが最も多い病気です。しびれの原因は飛びだした椎間板が近くにある坐骨神経などの血管を圧迫することです。
坐骨神経は足のウラから太もも・おしりから背骨まで通っている太い神経ですが、椎間板によって腰の部分を圧迫されたことを、下半身全体に痛みがあると脳が判断して「おしり」・「太もものウラ」・「ふくらはぎ」・「足首」まで電気が走るようなしびれ・痛みを感じます。
例えば、正座を長くしている時にしびれるのは、自分のからだの重さで足の神経と血管を圧迫しているためです。この圧迫されている状態を取り除いて血行を良くするとしびれはなくなります。椎間板ヘルニアの圧迫される神経は片側のみですので、しびれ感は下半身の片側だけに発症します。
明らかな原因もなく片方の足だけにしびれ感が続く場合には医療施設にて診察することをお勧めします。もし、椎間板ヘルニアによるしびれ感が続く場合は腰への負担が大きく悪化する恐れがあります。
まとめ
あなたは椎間板ヘルニアの症状を知っていますか(前編)
代表的な症状とは