風が吹いただけでも痛むと言われる恐ろしい痛風。発作はある日突然起こることが多いのですが、実はかすかな初期症状や前兆というものが存在し、いち早く気づくことができれば辛い発作までいたらずに済ますこともできます。
今回は 痛風 の 初期症状 ・前兆について詳しく解説いたします。
初期症状をみのがさない!恐ろしい痛風の痛みを避けるために
痛風の初期にあらわれる症状とは
痛風の本格的な発作が起こる前触れとして、痛みはないが足や膝に違和感を感じるというものがあります。具体的にはしびれるような感じや熱を持った感覚などです。足の指、多くは親指の関節部分が変形したり腫れてしまうこともあります。
また発作の痛みほどではなくても、軽い痛みを伴うこともあります。その際はやはり親指が対象となることが多く、ついで膝関節が多いです。立ち上がる時のみに痛みを感じる場合もあります。
これら初期症状の厄介な点は、放置しているとおさまってしまうところです。
何か足が疲れるようなことをしたのだろう、程度に考えてそのままにしておくと、何日か後に本当の発作が襲ってきて大変苦しい思いをすることになりますので、少しでも怪しいと感じたら病院へ行き、尿酸値の検査を行うのがよいでしょう。
実は前兆があった?痛風の初期症状より前に起こる症状
上記の初期症状より更に前に、前兆と呼ばれる症状が起こることもあります。こちらは初期症状よりももっと弱く鈍い違和感であるため、気づく方は少ないかも知れません。
ですが若い頃に尿酸値の高さを指摘されていたり、近親の方に痛風の患者さんがいる場合はささいな違和感でも気をつけた方がよいです。
前兆は具体的には、足をどこかにぶつけただろうか、という程度のごく鈍い痛みやほんの少しの腫れ、しびれ感となりますが、こちらも放置していると短期間でおさまってしまいます。
しかし繰り返しますが痛風の発作は大変に苦しいものですので、このような少しのサインでもみのがさずに病院へ行くことを強くおすすめいたします。
痛風の原因・高い尿酸値
痛風の鍵を握る尿酸値は、血液検査で知ることができます。サラリーマン世代であれば毎年の健康診断で「尿酸値が高いから痛風に気をつけて」と指摘をされますが、高齢者の場合、持病でもない限り血液検査を長期間しないことが多いため、より注意が必要になります。
また高齢の女性も気をつけるようにしてください。痛風を発症するピークは中年世代であり、男性が9割を占めるほど女性はなりにくいと言われているのですが、これは女性ホルモンの働きのひとつに尿酸値を下げる効果があるためで、閉経してしまうとその効果がなくなり、痛風になるリスクは男性と同程度になってしまうのです。
若い頃大丈夫だったからと尿酸値に悪影響を与える習慣を続けてしまうと危険なのです。
痛風になるスキを与えない!尿酸値を上げない生活を
病院に行った結果、尿酸値が高いと指摘された方は痛風にならないために、残念ながらすでに痛風であると言われた方はこれ以上症状をひどくしないために、尿酸値をコントロールする生活が重要になります。
尿酸とは、プリン体という物質を身体が代謝した際に発生する老廃物です。尿酸値を高くしないためにはプリン体を多く含む食物を避けることが基本になります。
プリン体はビールに多いと言われています。実際、1日に350ミリリットルの缶ビールを毎日飲む方は、そうでない方より1、5倍も痛風にかかりやすくなるそうです。
更にアルコール全般に危険が潜んでいます。アルコールを飲むと体内に乳酸という物質がたまるのですが、この乳酸は体内の尿酸の排出を妨げる働きを持っているのです。
次に食事です。肉や魚にはプリン体が多いです。特に肉であればレバー、魚であれば干物がプリン体が多く危険です。食べる場合は少量にとどめた方がよいでしょう。
もともと、尿酸値が高い方は食事量も多いことが判明しています。肥満状態を併発していることもままあります。食事はお腹いっぱい食べるのではなく、余裕を持たせた腹八分目の状態で終わらせるのが他の生活習慣病を防ぐ上でも有効だと言えます。
痛風の辛い発作に襲われないために、初期症状や前兆が出た場合は病院へかかると共に自分の食生活をよくみなおしてみるのが望ましいでしょう。
まとめ
初期症状をみのがさない!恐ろしい痛風の痛みを避けるために
痛風の初期にあらわれる症状とは
実は前兆があった?痛風の初期症状より前に起こる症状
痛風の原因・高い尿酸値
痛風になるスキを与えない!尿酸値を上げない生活を