近年、痛風の患者数は増加しており、痛風になる恐れのある予備軍は500万人ともいわれています。
痛風は激しい痛みを伴う病気です。しかし、痛風発作が起こる前に異変に気付くことで、痛風発作を予防または軽減する服薬治療が可能です。
今回は、早期発見に役立つ 痛風 の 前触れ といえる主な 症状 について詳しくご説明いたします。
痛風の早期発見で痛みを軽減!痛風の前触れとなる症状とは?
関節の痛み
痛風の前触れとして起こる痛みは、うずくような感じと表現される鈍い痛みが一般的です。うずくような痛みとは、足をぶつけた記憶や目立った外傷がないのに、鈍い痛みを感じるといった場合です。
また、歩くと足の裏が痛いと感じることもあるようです。ですが、あくまで痛風の前触れで起こる痛みであり、実際の痛風の痛みに比べると見過ごされがちです。なぜなら、これらの痛みが長時間続くことは少ないからです。
痛みを感じてもしばらくすれば治り、また痛みを感じるといった繰り返しです。そのため、異変を感じたときには痛風の発作が起きてしまうのです。
痛みは感じないもののむずむずすると感じる場合もあります。これも、痛風の原因となる尿酸の結晶になんらかの異常が生じ始めたサインの可能性があります。
しびれ
下枝の関節がしびれた際にも痛風を疑います。その際に感じるしびれは、正座をした後に感じるしびれが長く続く状態に似ています。また、足の裏にしびれを感じる場合もあるようです。
関節がピリピリする
関節、足の付け根や踵などがピリピリするように感じます。特に足の親指がピリピリすると感じたときは注意が必要です。実際には、言葉で表現するのが難しい感覚です。
いつもと違う違和感
なんとなく動きが鈍い、痛みはないのに関節が動かしにくい、もしくは、だるいなと感じることがあります。特に運動したわけでもないのに足の甲や膝がだるい時、立ち仕事ではないのに感じる足のだるさには注意が必要です。
こういった違和感が一番見逃されやすいですが、重要な体の危険サインです。「なんかおかしい」「いつもと違う」と思ったら注意してみてください。
足に感じる違和感にはむくみも含まれます。熱がこもったような腫れぼったい感覚を感じます。これは、痛風の原因である尿酸の結晶は関節の炎症を引き起こし、むくみといった症状であらわれるためです。
そのため、普段、足のむくみのない方が腫れぼったく感じる場合には注意が必要です。ですが、痛風の前触れの段階では、関節の炎症はひどくなく、若干のほてりを感じる程度の場合が多いようです。
痛風の前触れが出現しやすい体の部位と発症までの時間
痛風の前触れは下枝に起こります。その中でも、足の親指になんらかの異変を感じる人が多いようです。これは、親指の関節が他の指に比べて太いため、尿酸の結晶が溜まりやすく、痛風発作の約70パーセントが足の親指の付け根から起こるからです。
痛風の前触れが出現してから発症するまでの時間は人それぞれです。早い人では数時間で痛風発作が始まることがあります。また、前触れを感じてから発作が始まるまでに数日の期間があく人もいます。
いずれにせよ、前触れを感じてからの受診が早ければ早いほど、痛風の痛みを予防することができます。
痛風発作の経験者ほど、痛風の前触れを自覚しやすいといわれています。それに対し、初回の発症の際は前触れを自覚することが難しく、気が付かずに痛風発作を起こしてしまう場合が多いといわれています。
そのため、健康診断などで、尿酸値に異常がある場合には、日ごろから痛風の前触れに注意しておくとよいかもしれません。痛風の前触れかもしれないと思える異変を感じた時には整形外科や内科の専門医を受診し、早期に治療を開始しましょう。
まとめ
痛風の早期発見で痛みを軽減!痛風の前触れとなる症状とは?
関節の痛み
しびれ
関節がピリピリする
いつもと違う違和感
痛風の前触れが出現しやすい体の部位と発症までの時間