「坐骨神経痛の治し方のコツと運動療法とは?(前編)」では、基本的な坐骨神経の治し方をご紹介いたしました。後編では、 坐骨神経症の治し方 としての運動療法や日常生活動作についてご紹介いたします。
坐骨神経痛の治し方のコツと運動療法とは?(後編)
坐骨神経痛の治し方「継続に効果ありの運動療法」
坐骨神経痛の治し方として必要なのが運動療法です。痛みや痺れの不都合な症状の時だけ運動療法をされる方がいますが、基本は継続した運動療法をしないと症状の改善・予防対策にはならないのです。
運動療法は、ゆっくりと行うのが基本です。実施中に、違和感や痛みなどが出た場合は中止し、リラックスした体勢で深呼吸を10回ほど行ってください。ベッドなどで仰向けになったら、息を吸いながら両手で膝を抱え込むように持ちます。
息をゆっくりと吐きながら、抱え込んだ両膝を胸にできるだけ近づけそのまま5秒保持します。その後は、再び仰向けになり呼吸を整えるようにします。この動きを無理のない程度で10回1セットとして行います。
痛みや痺れなどの症状が、軽快してくるまでは家の中を歩くなど無理をしないようにします。坐骨神経痛は、腹筋や背筋・下肢筋力をつけることで改善や予防対策になります。
効率よい運動療法としては散歩が適しています。歩きやすい靴でゆっくりと始めると良いでしょう。姿勢にだけ気をつけながら、慣れてくるまでは距離や時間を気にせずに気持ちの良い範囲で留めるのが良いのではないでしょうか。
運動療法を継続できることが、坐骨神経痛の治し方の根本ではないでしょうか。
坐骨神経痛の治し方「日常生活動作」
坐骨神経痛の大敵は、ひねる・前屈・後屈動作です。上半身と下半身がバラバラの動きにならないように注意する必要があります。無意識にひねる・前屈・後屈動作をしてしまっている方は多いのではないでしょうか。
寝起き時は、真横に体を向けてから起き上がるようにします。荷物を持ち上げる時は、膝をついた後に、荷物をご自身に寄せてから持ち上げるようにすると腰への負担が軽減できます。
疲れた時・歩行時に不意に腰を反らせる、脚を組んで座る、左右どちらかのでん部に重心がかかった座り方をしているなど注意すべき日常生活動作は多くあります。調理などの立ち仕事では、利き足に重心がかかっていないかなどご自身の生活習慣の見直しが必要です。
最初は、意識をしていないと正しい動作や姿勢ができないので、戸惑いや違和感があるかもしれません。意識することで偏った体幹バランスが変化し、目に見えて坐骨神経痛の症状が改善してくると嬉しさや達成感が生まれるのではないでしょうか。
坐骨神経痛が体に支障をきたしている場合
坐骨神経痛で、下肢筋力の低下・排泄障害や外出もままならないような強い痛みがある場合には手術が必要になることもあります。強い症状が継続してある・神経障害が出ている方は、医師に相談なさることをおすすめします。
坐骨神経痛に長年悩まされている方であっても、症状の出現時はできるだけ早めに受診することが、早期に坐骨神経痛を治す方法です。
まとめ
坐骨神経痛の治し方のコツと運動療法とは?(後編)
坐骨神経痛の治し方「継続に効果ありの運動療法」
坐骨神経痛の治し方「日常生活動作」
坐骨神経痛が体に支障をきたしている場合