副鼻腔炎 の症状である頭痛、頭重感、頬や鼻根部の痛み、鼻水鼻づまりの緩和に効果があるツボは上星、印堂、迎春、鼻通などです。また、頭痛や歯痛に鎮痛効果がある ツボ としては、合谷(麻痺効果)、内庭(上歯に高い効果)などがあります。
頭痛、偏頭痛、顔面神経痛、三叉神経痛に効果があるツボは太陽などです。
副鼻腔炎に効くツボは何?
副鼻腔炎とは
副鼻腔炎とは、鼻の周りにある副鼻腔で炎症を起こすことです。副鼻腔炎が3ヶ月以上続くと慢性副鼻腔炎になります。この時、副鼻腔に膿が溜まっていると蓄膿症になります。副鼻腔炎は慢性的な鼻炎が1つの原因であり、副鼻腔炎により鼻づまりが起こります。
虫歯や歯周病などが原因で、副鼻腔の上顎洞に炎症を起こすのが歯性上顎洞炎です。この歯性上顎洞炎は鼻の症状と副鼻腔の炎症による頬の痛みにくわえ、歯の痛みがあります。
今回は、副鼻腔炎に効くツボについてお話します。
副鼻腔炎、蓄膿症に効くツボは以下のとおりです。
鼻のラインに沿って存在するツボ
攢竹(さんちく)
- 眉の目頭に位置する。
晴明(せいめい)
- 目頭のやや上に位置する。目に良いツボです。
鼻通(びつう)
- 鼻の両サイドにある。鼻どおりを良くするツボです。
迎香(げいこう)
小鼻の付け根に位置する。鼻水や鼻づまりの鼻炎症状だけでなく、膿の排出、嗅覚障害、花粉症の改善にも良いツボです。迎香の少し上に天迎香があり、鼻の疾患だけではなく、脳への酸素供給量増加、筋肉の柔軟性、うつ、肩こり、頭痛、めまいなど上半身の症状に広く効き目のある万能ツボです。
鼻筋以外に存在するツボ
印堂(いんどう)
- 眉間に位置する。鼻炎や副鼻腔炎にともなう鼻水、鼻づまりのほかに、鼻血、頭痛、風邪、精神の安定、ニキビなどにも良いとされるツボです。
上星(じょうせい)
- 髪の生え際から2cmほど上がった部分に位置する。鼻水、鼻づまりのほかに、頭痛、花粉症、蓄膿症などにも良いとされるツボです。
合谷(ごうこく)
- 親指と人差し指の骨が交差する場所に位置する。万能のツボとよばれ、頭痛、歯の痛み、肩こり、ニキビ、めまい、風邪気味、生理痛、便秘、下痢などのも良いとされています。
外鼻(がいび)内鼻(ないび)
- 内鼻は耳の穴の内側にあります。
風池(ふうち)
- 後頭部中心の髪の生え際あたりに凹みがあり、その凹みと耳の後ろの骨の凸を結んだラインの真ん中あたりに位置する。鼻炎症状の他、頭痛やめまい、目の疲れなどが緩和されるツボです。
太陽(たいよう)
- こめかみの少し目尻側に位置する。頭痛、偏頭痛、顔面神経痛、三叉神経痛に効果がある。
内庭(ないてい)
- 足の人差し指と中指の付け根部分に位置する。頭痛や歯痛に鎮痛効果がある。
鼻筋以外のアレルギーに効果的なツボ
孔最(こうさい)
- 手首と肘の手の甲側の中央ほど(親指のスジで腕上部)に位置する。アレルギー性鼻炎の他、咳、痰、慢性気管支炎、喘息などにも効果的なツボです。
足三里(あしさんり)
- 足の膝真下(手指横3本ほど)で若干外側に位置する。胃や足の疲労のツボとしても有名です。
蓄膿症、慢性副鼻腔炎の自然治癒ツボ
心機能の活性化と同時に脳幹の酸素量を増やし、肝心要の肝臓・腎臓機能の向上効果をもたらす少海(上腕骨内側上顎の前縁から側へ1cm)、内海(手関節掌面横紋より3横指、側手根屈筋腱と長掌筋腱の間)、また、副交感神経異常亢進を鎮め、アレルギー性鼻炎に効果がある関衝(手の第4指の内側で爪甲角から後方2cm))、竅陰(足の第4指の外側で爪甲角から後方2cm)、交感神経異常亢進を鎮める商陽(手第2指爪甲根部)、至陰(足第5指爪甲根部)、れいだ(足の第2指爪甲根部)、蓄膿症、副鼻腔炎には配穴、晴明(内眼角内方2mm)、少海、少択(手第5指爪甲根部)、前谷(手第5指付け根赤白肉際)、少商(手第1指爪甲根部))などがあります。
蓄膿症
副鼻腔炎が慢性化すると蓄膿症になります。蓄膿症の症状は鼻水鼻づまり、頭痛・頭重感、滅、副鼻腔の圧痛、鈍痛などがあります。
蓄膿症の早期治療では薬物療法が効果を示します。抗生物質、消炎鎮痛剤、排膿しやすくする薬などを使用し、症状を緩和させます。また、鼻腔洗浄やネブライザー治療も行われます。
まとめ
副鼻腔炎に効くツボは何?
副鼻腔炎とは
蓄膿症、慢性副鼻腔炎の自然治癒ツボ
蓄膿症