寝ている間の歯ぎしりは自覚しにくいものですが、近年は起きているときの動作も含めて歯ぎしりと呼ばれるようになり、歯ぎしりの定義が広がっています。
日本人の70%が経験するとも言われる 歯ぎしり の 対策 をまとめましたので、習慣化する前に対策を始めましょう。
あなたも歯ぎしりしているかも?今からできる歯ぎしり対策
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口の中で歯を噛み締めていませんか?
歯ぎしりは寝ているときのものと思われがちですが、実は起きているときにも歯ぎしりをしていることがあります。起きているときも無意識に歯ぎしりをしていることがあるので注意が必要です。
口の中で上下の歯がくっついている、無意識に奥歯を噛み締める、歯をカチカチとこすり合わせるなど、本人も気づかずに歯ぎしりをしている場合があります。寝ているときはもちろん自覚できませんが、起きているときにもちょっと意識してみましょう。
もし歯ぎしりをしていたら放置せず、次の対策を参考にできることから始めましょう。
ストレスを減らす、発散するように心がける
歯ぎしりの原因はいまだに解明されておらず、噛み合わせやストレスが原因のひとつとされています。中でもストレスは歯ぎしりの主な原因とも言われ、無意識の体の緊張から引き起こされると考えられています。
まずは規則正しい生活を心がけ、できるだけストレスを溜め込まないようにしましょう。寝る前にゆっくり入浴したり、マッサージで体の緊張をほぐしたりするのも効果的です。趣味や適度な運動など、自分なりのストレス解消法でストレス発散を心がけましょう。
頭、顔、首、肩回りをマッサージする
目や肩の筋肉が極度に緊張することで歯ぎしりを引き起こしていることもあります。スマホやパソコンの長時間使用で、無意識のうちに上半身の筋肉が凝り固まって歯ぎしりをしているのかもしれません。
頭から顔、首、肩回りまでをマッサージしたり動かしたりして、上半身の緊張をほぐしてあげましょう。
マッサージや整体に通うのもいいですが、一時的な効果になってしまうため、気がついたときにストレッチするなどこまめに体をほぐしてあげましょう。
眠る環境を整える、姿勢を変える
睡眠中の歯ぎしりには寝ている間の環境や姿勢が影響していることがあります。体の緊張をほぐすため、季節に合った寝具や服装でリラックスして眠れるようにしましょう。
また長時間同じ姿勢で寝ていると、体の一部だけが緊張したり歪んだりしてしまいます。いつも同じ姿勢で寝る人は時々向きを変えて眠りましょう。
枕も高すぎると自然と顎を引くかたちになり歯ぎしりをしやすい姿勢になってしまいますので、低めの枕に変える、バスタオルを巻いて簡易枕を作るなども試してみてください。
左右の歯でバランスよく噛むようにする
左右どちらかの歯で偏って噛み続ける「片噛み」が歯ぎしりの原因となっていることもあります。これは片方の筋肉だけが酷使され、緊張してしまうことが原因と考えられています。
片噛みは歯ぎしりだけでなく顎関節症の原因にもなるため、両方の歯でバランスよく嚙むように意識してみましょう。
タバコやアルコールを控える
胃酸が逆流してしまう「逆流性食道炎」が歯ぎしりの原因となっていることもあるようです。
眠っている間に胃酸が逆流することで口の中が酸性になり、唾液で中性化しようとして歯ぎしりをしてしまうと考えられています。
タバコやアルコールが逆流性食道炎の原因ともなるので、一時的にタバコやアルコールを控えて、歯ぎしりが改善するか様子を見るのもいいでしょう。
胃酸を中和する薬を飲んで眠ることで改善するケースもありますので、逆流性食道炎の症状が思い当たる場合はそちらの治療を先に行いましょう。
市販のマウスピースを使う
朝起きたら歯が痛む、周りからうるさいと言われてしまう場合などはマウスピースがおすすめです。市販のマウスピースは種類・値段ともに幅広く、それぞれに特徴があります。
奥歯だけ噛む形のもの、熱湯で変形させ自分の歯型に合わせて成型するもの、成形は不要でそのまま使用するものなどがあり、値段も1,000円代から1万円超のものまで選択肢は多いと言えます。ご自分の予算と使いやすさを考慮して選んでみましょう。
歯医者で治療する
最も効果が期待でき、おすすめするのは歯医者での治療です。嚙み合わせの改善や、自分に合ったマウスピースを作るなど、根本的な治療から対症療法までしっかりと対応することができます。
また、マウスピースも保険適用可能で5,000円程度で作ることができ、強度も市販品よりしっかりしているため長持ちしてくれます。
しっかりと確実に治したい方や、長い期間歯ぎしりに悩んでいる方は、歯医者へ行くことをおすすめします。
歯ぎしりを放っておくと顎関節症の原因となり、歯周病や知覚過敏などを悪化させる要因にもなります。
また体全体の歪みから肩凝りや頭痛も引き起こされることがあります。決して軽視せず、できることから対策をしても治らないときには歯医者で適切な治療を行うようにしましょう。
まとめ
あなたも歯ぎしりしているかも?今からできる歯ぎしり対策
今、口の中で歯を噛み締めていませんか?
ストレスを減らす、発散するように心がける
頭、顔、首、肩回りをマッサージする
眠る環境を整える、姿勢を変える
左右の歯でバランスよく噛むようにする
タバコやアルコールを控える
市販のマウスピースを使う
歯医者で治療する