高齢になるにつれ身体のさまざまな部分が衰えてきますが、血管もそのひとつです。弱くもろくなった血管は、脳梗塞や心筋梗塞などさまざまな恐ろしい疾患の原因になります。
それを防ぐ優れた方法のひとつが、 血管を強くする 効果を持つ 食べ物 を食べることです。詳しく解説して行きます。
弱った血管も復活!血管を強くする効果が高い食べ物とは
- 目次 -
血管を強くすると言われる食べ物たち
血管を強くする、と一口に言いますが、詳しく言うと2つの方法にわかれます。まずは傷んで弱った血管自体をハリや弾性に優れた状態に修復することです。それから、血管内部を流れる血液をサラサラにして、血管に負担をかけない状態にすることも重要です。
血管自体を修復するのによい食べ物は、まずなんと言っても青魚です。イワシ・ブリ・サバ・サンマ・アジなどがおすすめです。またトマト・ブロッコリー・ほうれん草などの野菜は抗酸化作用で血管の老化を防ぎます。
血液をサラサラにするのにおすすめの食べ物の代表格は玉ねぎです。さまざまな料理に使えるため、取り入れるのも簡単でしょう。そして納豆も血液サラサラ効果に優れています。
この2つの効果双方に優れているお得な食べ物もあります。赤身の肉やマグロ・鶏肉のささみ・大豆・芋類などは血管の老化を防いだ上で血液もサラサラにしてくれる、一石二鳥の効果を持っています。
さらに血液内にたまったコレステロールを積極的に排出するのも、血管を強くするのに有効です。これには昆布・ひじき・干ししいたけ・切り干し大根などが適しています。
そして究極の血管を強くする食べ物として、お酢があげられます。お酢は上記3つの効果をすべてあわせ持つ大変優れた食べ物です。料理に入れたり、そのまま飲んだりとさまざまに活用しましょう。
これらの成分が血管を強くしていた!
青魚に含まれている成分は、EPAとDHAです。血管を直接修復したり、血流をよくしたりと大変有効なはたらきをしてくれます。トマトなどの野菜にはビタミンが豊富に含まれています。
β-カロテン・ビタミンC・ビタミンEの3種が特に血管を強くするのに有効なビタミンです。
玉ねぎにはポリフェノールの一種であるケルセチンと、辛み成分のイソアイリンが含まれています。どちらも血液をサラサラにするのにとても重要な役割をはたしてくれます。
赤身肉やマグロ・大豆などには良質なたんぱく質が含まれています。必須アミノ酸をバランスよく含んでいて、血管の細胞が生まれ変わる材料として活躍します。
昆布やひじきなどに含まれる成分は水溶性食物繊維です。水に溶けるため血液への働きかけが強く、効果的にコレステロールを排出します。
お酢は発酵食品であるため、多くの有効成分が含まれています。主なものはクエン酸と酢酸で、どちらも血管を強くする効果が抜群です。
注意事項・特定の薬との食べ合わせがよくない食べ物
ビタミンCを多く含んでいる食べ物としてグレープフルーツがありますが、これは血圧を下げる降圧剤を飲んでいる方は食べるのを避けるようにしましょう。ナンギリンという苦み成分が降圧剤のはたらきを阻害してしまいます。
また、血液サラサラ効果の項であげた納豆も、抗血栓薬であるワルファリンを処方されている方には禁忌です。この場合には納豆の成分であるナットウキナーゼを抽出したサプリメントが市販されていますので、そちらを活用するとよいでしょう。
そもそも弱らせない?逆転の発想も大事
血管を強くするという目的達成のために、最初からあるいはこれ以上弱らせないようにする、という方法もあります。これには塩分を控えることが大きな効果をもたらします。高血圧は血管にダメージを与える主要な要因ですが、その原因は大抵が塩分のとりすぎです。
減塩生活をこころがければ血圧は必ず下がります。また塩分は直接血管の細胞を痛めつけることもあると知られています。血管を強くしたい方は是非とも減塩生活をおくってみてください。
食事・運動・睡眠とバランスの取れた生活を
以上、さまざまな血管を強くする食べ物をみてきましたが、これらは一品だけ食べても効果のあがるものではありません。それでは栄養も偏ってしまいます。あくまでバランスよく毎日の食事にとりいれることがコツです。
また、食事の時間を規則正しくする・腹八分目の量を守る・野菜から先に食べるなど基本的な食べ方の工夫も血管のみと言わず身体全体の健康にとってよいことです。
そして運動や睡眠をきちんとすることも血管を強くするには重要な役割を果たします。毎日確実に血管を弱らせていく高血圧対策として運動は大変有効ですし、良質な睡眠を規則正しくとるのはすべての健康の基本です。
これらも考慮して、健康な身体づくりを目指しましょう。
まとめ
弱った血管も復活!血管を強くする効果が高い食べ物とは
血管を強くすると言われる食べ物たち
これらの成分が血管を強くしていた!
注意事項・特定の薬との食べ合わせがよくない食べ物
そもそも弱らせない?逆転の発想も大事
食事・運動・睡眠とバランスの取れた生活を