呼吸は本来、鼻でするものですが、いつの間にか口呼吸になっている人が増えてきています。普段から 口呼吸 をしていると、さまざまな問題が起きてきます。睡眠時無呼吸症候群や喘息、アレルギー、口臭や歯周病など深刻なトラブルの引き金になります。
今すぐ 改善 に取り組み、鼻呼吸で健康になりましょう。
問題が多い口呼吸から鼻呼吸へシフト。改善方法のご紹介
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口呼吸はどうして改善する必要があるのでしょう?
もともと、鼻は呼吸をするための器官ですが、口は食物を取り込むための器官です。呼吸器である鼻には、空気中のアレルゲンやウイルス、ほこりやダニなど有害な物質を取り除く浄化機能や乾燥した空気に湿気を与える機能が備わっています。
口にはこうしたフィルター機能がないため、新鮮な空気を肺まで取り込むためには、本来の呼吸器である鼻で行うのが望ましいのです。
また、口で呼吸することによって起こる弊害がたくさんあることもわかってきています。トラブルを取り除き健康な生活を手にするために、悪影響がある口呼吸をやめて、正しい鼻呼吸に改善する必要があるのです。
口呼吸がもたらす問題点を知りましょう
口呼吸は、さまざまな不調の原因となることが知られています。口で呼吸するとフィルターを通さないまま、風邪などのウイルスや細菌がのどの奥まで直接運ばれてしまいます。
同じ理由でダニやほこり、花粉などのアレルギー原因物質も運ばれるため、体内に取り込んでしまい、免疫力の低下やアレルギー症状の悪化も引き起こされます。
また、口を常に開けていることで口内が乾燥し、ドライマウス状態となります。そのため、口臭が強くなったり、虫歯や歯周病の原因にもなります。
さらに口呼吸は、寝ているときに口を開けるので、舌が上気道の喉の部分をふさいでしまうことも多く、いびきや睡眠時無呼吸症候群の引き金にもなります。呼吸が苦しいため浅い眠りになりやすく、十分な睡眠がとれず、疲れやすくなります。
鼻呼吸ができない原因を考えましょう
本来鼻呼吸であったものが、どうして口呼吸になってしまったのでしょうか?それにはいくつかの原因が考えられます。口呼吸を改善するには、まず原因を知り、それに合った対処法をとらなければ、効果がありません。まずは自分の原因が何か考えてみましょう。
代表的な原因として慢性的な鼻づまりが考えられます。アレルギー性鼻炎や蓄膿症などといった症状があると、鼻呼吸では息苦しく、無意識のうちに口呼吸になってしまうのです。
歯並びが悪く口が閉じにくい、口の周りの筋力が弱いといった原因も考えられます。前歯が出っぱっていたり、幼い頃から口を閉じる習慣づけができていなかったりして、唇がうまく閉じられず、自然と口呼吸に移行したものでしょう。
また、特にこれといった理由はなく、単に癖として口呼吸が習慣化していることも考えられます。
鼻づまりが原因の場合の改善方法
慢性的な鼻づまりの場合、呼吸が苦しいのですから、物理的に鼻呼吸を行うのは不可能です。鼻炎などの病気が原因だと考えられるで、専門医の治療を受け、まずは鼻づまりの解消を行うことが重要です。
自分でできるセルフケアとして空気清浄機の使用や鼻の周囲をホットタオルで温めるなどの手段が有効な場合もあります。
歯並びが悪く口が閉じにくい場合の改善方法
意識しないと口が閉じられなかったり、唇が前歯に引っかかったりといったように歯並びに原因がある場合は、矯正治療が有効かもしれません。
成人してからでも、マウスピースやブランケットなど状態に応じた処置で矯正が可能です。1度矯正歯科に相談してみることをおすすめします。
口の周囲の筋力不足が原因の場合の改善方法
口を閉じるとこわばったり、疲れたりする場合は口の周囲の筋力が不足しているかもしれません。改善には筋肉エクササイズが有効です。
「あいうべ体操」という内科医推奨のトレーニングがあります。「あいうべ」とそれぞれの音を大きな声でしっかり口を動かして発声します。最後の「べ」は舌を大きく出して伸ばすのが良いそうです。
またガムを噛むのも有効です。
癖として習慣化している場合の改善方法
まずは鼻で呼吸することを意識しましょう。口呼吸していると気づいたらすぐに鼻呼吸に切り替えます。腹式呼吸や口に水を含んで呼吸するなど鼻呼吸を習慣化していきましょう。就寝時にマスクや鼻呼吸テープなどのグッズを使うのも有効です。
また、枕は低いものを使って気道が圧迫されるのを防ぎましょう。
口呼吸から鼻呼吸に改善し、健康的な生活を送りましょう
口呼吸の改善について、さまざまな原因と改善方法をまとめてみました。身体にとっては、本来の呼吸器である口からの呼吸の方が良いことはおわかり頂けたと思います。ストレスの多い社会ですから、早めに鼻呼吸にシフトして、健康的に過ごして頂けたらと思います。
まとめ
問題が多い口呼吸から鼻呼吸へシフト。改善方法のご紹介
口呼吸はどうして改善する必要があるのでしょう?
口呼吸がもたらす問題点を知りましょう
鼻呼吸ができない原因を考えましょう
鼻づまりが原因の場合の改善方法
歯並びが悪く口が閉じにくい場合の改善方法
口の周囲の筋力不足が原因の場合の改善方法
癖として習慣化している場合の改善方法
口呼吸から鼻呼吸に改善し、健康的な生活を送りましょう