クローン病は食事に気をつけなければならない病気です。十分な栄養摂取を必要とし、高カロリーでありながら低脂肪でなければなりません。腸に負担をかけないように食物繊維の量が少ない食材を選ぶことも大切です。
今回は、家庭で手軽に作れる クローン病 の 食事 例を紹介します。
クローン病に適した4つの食事例
煮込みうどん
材料は、うどん・ほうれん草・かまぼこ・ゆで卵です。味付けは市販のめんつゆを使用してかまいません。
うどんは、消化が良くクローン病に適した食材です。やわらかめにゆでると一層消化が良くなります。
ほうれん草は、繊維分が少ない葉先だけを使用します。葉野菜は、根本ほど繊維が太く多くなるため葉先だけを使うようにしましょう。
かまぼこは魚のすり身を原料としているので、繊維も少なく油脂もほとんど使われていません。竹輪やはんぺんで代用してもかまいません。
ゆで卵は半分程度がいいでしょう。ゆで卵は調理には油脂は使いませんが、卵自体に脂肪があるため卵1個食べてしまうと脂肪が多すぎる可能性があります。
うどんの具材に油揚げや肉を使用すると脂肪が多すぎてしまいます。わかめや海苔は食物繊維が多く消化が悪いです。また、同じ麺類でもそばや中華そばは腸に大きな負担をかけるため避けるようにします。
うどんはクローン病の人にとっては食べやすい食材ですが、具材によって注意が必要です。
また、外食でうどんを食べるときは麺に食物繊維が添加されていることがあります。添加されている食物繊維は不溶性食物繊維の可能性が高く、腸閉そくを起こしかねません。「うどんだから大丈夫」と油断せず、確認してから食べる習慣をつけることが大切です。
白玉あんみつ
材料は、こしあん・りんご缶詰め・白玉・桃の缶詰・バナナ・黒蜜です。寒天は、食物繊維が多いため使いません。かんきつ類や種が多いものは消化が悪いため使いません。
りんごと桃とバナナはペクチンを多く含みます。ペクチンは水溶性食物繊維です。腸に刺激を与えず、下痢に良い影響を与える食材です。生の果物よりも缶詰のほうが柔らかく食べやすいでしょう。
粒あんは小豆の皮が残っているため消化がよくないため、こしあんを使用します。白玉はもち米を粉に挽いたものが原料なので、消化がいい食材です。自宅で作るときは白玉粉に多めの水を加えてやわらかめに作るといいでしょう。
黒蜜はミネラルが豊富です。缶詰の汁には水溶性の食物繊維が溶け込んでいます。缶詰の汁と黒蜜の甘さでおいしく食べることができます。
デザートは、だんごや飴、果肉を含まないゼリーもおすすめです。
クリームシチュー
材料は、人参・玉ねぎ・かぶ・じゃがいも・とりささみ・低脂肪乳です。きのこ類は食物繊維が多いためクローン病では使わないようにしましょう。また、ホタテなどの魚介類も消化が悪いため使いません。
かきは亜鉛を含み繊維質も少ないため食べてもかまいません。とりささみとかきを合わせることによって、味に深みを出すことができます。牛乳は低脂肪乳もしくは無脂肪乳を使いましょう。
ルーは市販のものは油脂が多いため、小麦粉とコンソメスープでホワイトソースを作ります。野菜は多すぎても食物繊維をとりすぎてしまいます。野菜は1日100g以内におさめるようにしましょう。
湯豆腐
材料は、豆腐・白身魚(たら)・白菜・大根です。だしは昆布でとりますが、昆布は食べに用にします。豆腐や湯葉は高たんぱく食材なので積極的にとりたい食材です。
白菜は葉先のやわらかい部分だけを使います。白身魚も高たんぱく低脂肪の食材です。湯豆腐に使うタレはポン酢ではなく、醤油と出汁とみりんで手作りするようにしましょう。
湯豆腐を作るときに大根を一緒に入れると豆腐が固くなりにくくなります。大根は消化もいいため、豆腐と一緒にいただきましょう。
まとめ
クローン病に適した4つの食事例
煮込みうどん
白玉あんみつ
クリームシチュー
湯豆腐