「LDLコレステロールは低いときにも改善が必要です(前編)」では、LDLコレステロールが低いと体にどのような影響を与えるのかご紹介いたしました。
後編では、 LDL コレステロール は 低い 場合には、どのように 改善 するのかその対策方法をご紹介いたします。
LDLコレステロールは低いときにも改善が必要です(後編)
低い数値を正常値に戻すにはどんな対策が必要でしょう?
LDLコレステロールの数値を正常値に戻すためには、まず、数値が低い原因を知る必要があります。
LDLコレステロールが低くなる原因としては、肝臓や甲状腺などの疾患によるものと、家族性低コレステロール血症や先天性無βリポ蛋白血症などの遺伝的要因によるもの、食事から必要量がおぎなえていない場合などが考えられます。
肝硬変や甲状腺機能亢進症などの病気が原因の場合は、その治療を優先する必要があります。
これらの病気でなく、LDLコレステロールが低い場合は、ほとんどが食生活によるものと考えられますので、まずは食習慣などを見直す必要があります。
LDLコレステロールが低いということは、からだが全体的に栄養不足の状態になっていると考えればよいでしょう。
ダイエットが習慣になっているひとや極端に食事量の少ないひとは注意が必要です。
動物性・植物性脂質や糖質、ビタミン類が不足するとLDLコレステロールの数値は低くなるので、コレステロールを豊富に含んでいる食品を積極的に摂取すると良いでしょう。
肉・魚・卵などの動物性たんぱく質をしっかりとりましょう。
ダイエットのため、カロリーを控えたい方は、蒸す・焼くなどの油をつかわない調理法にしたり、低脂肪、無脂肪のものを選択するなどの対策をしてください。
極端に脂質や糖質を避けるよりも、体に必要な栄養素をバランスよく摂取する方法に切り替えていきましょう。
またオレイン酸やカテキンなどLDLコレステロールを下げるはたらきがあるものはできれば控えるようにしましょう。
コレステロールはLDLとHDLのバランスが大切です
LDL(悪玉)コレステロールは本来からだに必要なものです。高いときだけ心配するのではなく、低値でもそのまま放置せず改善していくことが大切です。
コレステロールはLDLもHDLもそれぞれに重要な役割があるため、どちらも過不足なくバランスを保つことが健康を維持するカギとなります。
検査結果で基準値から外れていたら、意識して改善に努めましょう。
まとめ
LDLコレステロールは低いときにも改善が必要です(後編)
低い数値を正常値に戻すにはどんな対策が必要でしょう?
コレステロールはLDLとHDLのバランスが大切です