アレルギー性、喘息、タバコ、有毒ガスなど、体質や環境要因などによって咳にはさまざまな原因や要因が考えられます。長引く咳には実はいろいろな疾患が隠されているともいいます。また、夜間になると咳が止まらず寝不足に悩まされる人はいませんか?
今回は、そんな 咳 に効果的な ツボ についてや予防方法について説明します。
咳に効くツボを知って、快適ライフを(前編)
咳のメカニズム~咳は語る。外部の敵を追い出す鉄壁のディフェンダー~
咳やくしゃみは、身体の防御反応としての役割をもっています。ウィルスや埃、食べ物、煙などの異物が肺や気管にそのまま入ってしまうと、窒息してしまったりアナフィラキシーショックを起こしたりして命の危険を伴います。
こういったことを予防するために、咳やくしゃみが外から入ってきた異物を排除し、痰や鼻水などによって外へ出されます。外部からの異物を追い出す呼吸器の機能はとても複雑です。
喉は、口蓋扁桃、舌扁桃、咽頭扁桃、耳管扁桃から構成されている咽頭輪(ワイダエル)とよばれる機能があり、口や鼻から入り込んだウィルスを排除する役割を担っています。
気管支は、咳を起こす場所としてウィルスや異物を排除し、肺は肺胞内で生息する肺胞マクロファージとよばれる免疫細胞がウィルスを取り込み、異物やウィルスを痰として排除する役割をもっています。
鼻は、呼吸器の中でもフィルターのような役割をもっており、鼻毛や粘液などによって異物から守る役割を持ち、鼻に異物が入り込んだ場合、くしゃみとして外部に出されるようになっています。
そして、咳の症状にはさまざまな病気が隠されています。3週間以内で咳き込みが続く場合は、風邪(感冒)と診断されます。咳以外の症状としてくしゃみや鼻づまり、熱などです。
周りに同じような症状をもつ人がいる場合、インフルエンザなどの感染性のウィルス性感冒と診断されます。強い咳き込みが長期間続く場合、ほかの肺疾患や肺炎などが考えられ、抗生物質や入院などによって早めの治療が望まれます。
また、3週間以上から咳に悩まされる場合は咳喘息、アレルギー、過敏性肺炎などの可能性があります。咳にともなって、胸やけやゲップによる症状がある場合、胃食性逆流症といった消化器系の病気と診断されることもあります。
さらに、長期間の喫煙やPM2・5などの有毒ガスによって引き起こされる、慢性閉塞肺疾患(COPD)は3週間以上の痰をともなう咳が見られます。
このように、咳はさまざまな症状と一緒に身体に起こっている病気のSOSを教えてくれる役割を担っているといえるでしょう。
まとめ
咳に効くツボを知って、快適ライフを(前編)
咳のメカニズム~咳は語る。外部の敵を追い出す鉄壁のディフェンダー~