「脂肪肝の改善と治療方法について(前編)」では、脂肪肝の状態や脂肪肝が起きる原因についてご説明いたしました。後編では、 脂肪肝 の症状や 改善 方法をご説明いたします。
脂肪肝は食事の順番を見直すことにより予防することも可能です。
脂肪肝の改善と治療方法について(後編)
こんな症状に注意して、脂肪肝を改善しよう。
脂肪肝は、自覚がしにくい症状といわれています。脂肪肝を疑われる症状として、頭がボーっとする、疲れやすい、食欲がないなどがあります。これらの症状が続くようであれば、一度血液検査や、健康診断を受けてみましょう。そして、普段の生活を見直してみることが大切です。
まず、食事内容を改善します。脂質や糖質の多いものは少なめにします。たんぱく質、脂質、野菜のバランスをしっかりとれた食事を心がけましょう。特に、果物や清涼飲料水などに含まれる果糖は、身体に吸収されやすく過剰に摂取しがちです。
コーラやジュースといった甘い飲み物は避け、果物は、朝食か昼食に2分の1を目安に摂取するように心がけます。
たんぱく質は、脂質を抑えたものを摂るようにします。赤身の多いお肉や白身のお魚を食生活に変え、植物性たんぱく質である納豆や豆腐などの大豆製品を食事に取り入れましょう。
また、ビタミンやミネラルが豊富な野菜や食材を取ることで肝臓の機能を活性化させることが大切です。ビタミンAが豊富なにんじんやモロヘイヤ、ほうれん草。ビタミンCが豊富なカラーピーマンや菜の花、カルシウム分を補う、ひじきやごま、チーズなど、バランスのとれた食生活にしていきます。
運動は、ウォーキングやストレッチなどの筋力トレーニングといった、毎日続けられるような運動を心がけましょう。中でも、有酸素運動は、日常生活の中でも取り入れやすいものです。
例えば買い物や通勤で、エスカレーターやエレベーターを使わず、なるべく階段を使うのも一つの方法です。
また、歯磨き中にスクワットを取り入れたり、モップや掃除機を使ったリビングの掃除を雑巾かけに変えてみるなど、ながら運動を習慣にしてみると、自然と基礎代謝をあげる生活習慣になります。
プラスアルファで肝脂肪予防&改善を!
基本的な食生活と運動を見直したら、プラスアルファ、肝臓にいいことを生活に取り入れてみましょう。
まずは、食べる順番を見直します。野菜を最初に食べ、次にお肉やお魚を、最後に炭水化物であるご飯やパンを食べるようにします。糖質の多いものやたんぱく質を先にとってしまうと、急激に血糖値が上がり、インスリンが分泌されます。
大量に分泌されたインスリンは余った糖を中性脂肪として蓄えてしまいます。野菜を先に食べることで血糖値を緩やかにあげていく体質作りをしましょう。
次に、清涼飲料水の代わりに緑茶を取り入れてみましょう。緑茶に含まれるカテキンは血糖値の上昇を緩やかにし、糖分の摂取を穏やかにしてくれます。
さらに、緑茶のカフェインには肝臓のアルコールや糖質を分解する役割を手助けする作用があります。肝臓の代謝をよくすることで、脂肪肝の予防につながります。
脂肪肝は、こういった生活習慣を見直すことで改善されていくのです。
まとめ
脂肪肝の改善と治療方法について(後編)
こんな症状に注意して、脂肪肝を改善しよう。
プラスアルファで肝脂肪予防&改善を!