心筋梗塞は突然発症し、命を落とす原因にもなる恐ろしい病気の1つです。心筋梗塞は虚血性心疾患と呼ばれる心臓病の1つですが、現在日本人に増えてきています。その原因は生活習慣と大きく関係しており食生活や嗜好品などが原因に挙げられます。
恐ろしい病気ではありますが、この生活習慣を見直す事によって、ある程度予防する事も可能です。 心筋梗塞 を 予防 する方法をここでは紹介していきたいと思います。
心筋梗塞を予防するために
「死のカルテット」に注意
心筋梗塞の危険因子には、高脂血症・タバコ・肥満・高血圧・糖尿病、そして遺伝などが挙げられます。最近では、高中性脂肪症・糖尿病・内臓肥満・高血圧の4つが特に心筋梗塞などの虚血性心疾患を引き起こしやすい事が分かっており、「死のカルテット」と呼ばれています。
つまり、これらの危険因子を持っている人は心筋梗塞の発症に特に注意が必要であり、普段の生活で出来るだけ予防していく事が重要となってきます。
なにより「食生活」です
上で述べた危険因子は全て心筋梗塞を発症させる原因となる「動脈硬化」の原因になります。この動脈硬化を防ぐ事が心筋梗塞を防ぐ事に繋がります。そのためには何より食生活です。食事はバランスの良い食事を心掛けるのが基本になります。
その中でも脂肪を摂りすぎないというのが重要になってきます。高脂血症や肥満などがある人は揚げ物や肉などに含まれる「動物性脂肪」を多く摂取し過ぎている傾向にあります。出来るだけ脂肪の多い物を減らし、同じ肉でもササミや豚のヒレなど脂肪分が少ない肉を選んで摂取するようにして下さい。
しいたけやエノキ、野菜や海藻などの食物繊維を多く含む食べ物はコレステロールを下げる作用があるので積極的に摂りましょう。また、アジやイワシ、サンマなどはEPAとDHA言われる必須脂肪酸を含んでおり、動脈硬化を抑制する効果があります。
自分に出来る範囲で運動をして予防しましょう
運動不足も実は心筋梗塞や動脈硬化の原因と言われています。若い人の心筋梗塞の増加の1つとしても運動不足が理由に挙がっています。運動不足は肥満を誘発し、動脈硬化のリスクを高めます。
推薦される運動としては、ウォーキングや水泳などの有酸素運動で、自分に出来る範囲で良いのでこれらの運動を継続してすることが大切です。運動する事により血液中の中性脂肪が減り、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が増え動脈硬化を抑えます。
また、心機能を高める事も出来ます。通勤を1駅分だけ歩くなどでも良いので、意識して身体を動かすようにしましょう。
タバコは他の人にも間接的に悪い影響を与えてしまいます
喫煙も心筋梗塞など心臓病を引き起こす危険リスクの1つです。タバコは吸うと血管を収縮させるため血圧を上げたり、脈拍を増やすなど心臓に負担を与えます。また、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ、動脈硬化を進行させる働きもあります。
タバコを吸う人は吸わない人の約3倍~3.5倍心筋梗塞を起こす可能性が高い事が分かっています。タバコは周りにいる人たちにも害を与えてしまうため、出来るだけ吸わないようにして下さい。
その他に注意すること
ストレスも心筋梗塞を引き起こす原因です。特に若い人の心筋梗塞ではストレスが原因で引き起こされている場合が多いので仕事や人間関係などでストレスを多く抱えている人は注意が必要です。趣味を持ったり、無理をせず休んだりしてストレスを上手く解消・軽減させるようにして下さい。
また、お酒や熱いお風呂などは血管を収縮させて血圧を上げ心臓に負担を掛けます。お酒の飲み過ぎに注意し、入浴は食事直後を避け、40度くらいのぬるま湯に10分~15分程度浸かるようにして下さい。
その他、糖尿病や高血圧などの既往を持っている人は規則正しい生活を心掛けると同時にきちんと治療し、悪化を防ぐようにして下さい。また、何か異常を感じた際は些細な事でも早期に病院に受診するようにして下さい。
まとめ
心筋梗塞を予防するために
「死のカルテット」に注意
なにより「食生活」です
自分に出来る範囲で運動をして予防しましょう
タバコは他の人にも間接的に悪い影響を与えてしまいます
その他に注意すること