睡眠の時間が短いような気がする、以前と比較するとぐっすりと寝ていないような気がする、寝たいのに眠れなくなったなど睡眠時間に関する悩みは高齢者には多い問題です。
睡眠 時間 が 短い 原因や体に与える影響はあるのかについてお伝えします。
睡眠時間が短い?ぐっすり眠る方法とは?
睡眠時間が短いと体に何が起こる?
睡眠時間が短く、常に寝不足を感じておられるような場合に体にどのような変化が起こるのかというと、考えがまとまらない、言葉が出てこない、何かやっても長続きしない、うまくいかないなど集中力や判断力の低下、感染症や病気になるなど免疫力が低下、気分が滅入る、落ち込みやすいうつ状態、寝不足感から脳疲労し食欲が亢進する、血圧が高くなる、糖尿病の悪化、生活習慣病のリスクが増大します。
睡眠時間が短いのはなぜ?
睡眠時間が短くなる理由には、加齢によって体を成長させる必要がなくなったことから成長ホルモンの分泌が減少、長年の経験から物事を考えずに進めることができるようになっているため、若いころに比べて「思考・発想」することが少なくなってしまっているため、脳内に刺激が減少してしまうことがあげられます。
このために、物音で目が開く、加齢による身体変化によって頻尿になるなどの理由で、夜間の睡眠が妨げられ睡眠時間が短くなるのです。
65歳以上の高齢者の平均睡眠時間は?
必要な睡眠時間は人それぞれ個人差がありますが、総務省統計局のH28年社会生活基本調査結果(H29.9月発表)によると、65歳以上の高齢者の平均睡眠時間は、男性65~69歳が468分、70~74歳が484分、75~79歳が501分、80~84歳が529分、85歳以上が573分、女性65~69歳が444分、70~74歳が460分、75~79歳が479分、80~84歳が508分、85歳以上が563分でした。
65歳以上の睡眠時間を平均すると、男性が511分(約8.5時間)、女性が490分(約8.1時間)の睡眠をとっておられるようです。年々軽微ずつですが、睡眠時間は減少傾向のようです。
深い眠りを増やす方法とは
調査結果からもわかるように睡眠時間は男女ともに約8時間はとっているのに睡眠時間が短いと感じるのには、睡眠満足度が大きく関与しているのではないでしょうか。ぐっすりと深く眠ることができれば、睡眠時間に関係なく高い満足度が得られるはずです。
深い睡眠時間を確保するためには、体が疲労し、回復や筋肉や骨を作る成長ホルモンを分泌させることが重要なポイントになります。この成長ホルモンを分泌させるためには、体を動かすことが必要不可欠であるといえます。
体を動かすことは、頭も使うので自然と疲れます。体を動かすことで、深い睡眠時間を手に入れることが可能なのです。
睡眠を持続させるポイント
深い睡眠が手に入れることができたならば、睡眠時間を持続させる必要があります。睡眠時間を持続させるには、体内でメラトニンを生成させる必要があります。
日光浴をするだけでメラトニンが生成されるのですが、高齢者は分泌する力も弱まっているので、メラトニンを合成するトリプトファンを含む食べ物で補うようにします。
例えば、バナナ、大豆、肉、乳製品に多く含まれています。また、就寝1時間前には入浴を済ませ、照明を少し落とすなどの工夫も効果的です。
高齢者は時間よりも「質」重視
睡眠時間が短いことにこだわるよりも、睡眠の質がどうかというところに重点をおくようにする意識が必要です。夕食が終わったから、寝室でだらだら過ごすよりは眠くなったら寝ることで寝つきが改善されます。
睡眠の深さや持続感が持てるだけで睡眠満足度は大いに違います。睡眠時間は、本当に個人差があり必要な睡眠時間は人それぞれであることを念頭に、起きている時間は趣味や好きなことに費やすのも良い睡眠時間を得るにはいいことではないでしょうか。
まとめ
睡眠時間が短い?ぐっすり眠る方法とは?
睡眠時間が短いと体に何が起こる?
睡眠時間が短いのはなぜ?
65歳以上の高齢者の平均睡眠時間は?
深い眠りを増やす方法とは
睡眠を持続させるポイント
高齢者は時間よりも「質」重視