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糖尿病の治療薬

sai

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tounyoubyou chiyouyaku

糖尿病 の 治療薬 には注射薬と経口薬(飲み薬)があります。注射薬にはインスリンとGLP-1受容体作動薬があります。経口薬はSU(エス・ユー)薬、DPP-4(ディー・ピー・ピー・フォー)阻害薬、ビグアナイド薬、速効型インスリン分泌促進薬、インスリン抵抗性改善薬、SGLT2(エス・ジー・エル・ティー・ツー)阻害薬、α-グルコシダーゼ阻害薬の7種類があります。

これらの薬を1剤だけ、あるいは複数の薬を併用して血糖値をコントロールします。


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糖尿病の治療薬


- 目次 -

  • 糖尿病の飲み薬
  • SU(エス・ユー)薬
  • DPP-4(ディー・ピー・ピー・フォー)阻害薬
  • ビグアナイド薬
  • 速効型インスリン分泌促進薬
  • インスリン抵抗性改善薬
  • SGLT2(エス・ジー・エル・ティー・ツー)阻害薬
  • α-グルコシダーゼ阻害薬

糖尿病の飲み薬

日本人糖尿病患者の9割以上は2型糖尿病です。2型糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法ですが、それだけでは血糖コントロールが不十分な場合に薬物療法が必要になります。

2型糖尿病患者さんはすい臓から分泌されるホルモンであるインスリンの量が少ない、そしてインスリンの効きが悪いという2つの要素をもっていますが、インスリンは注射でしか体に補充することができません。

したがって糖尿病の飲み薬(専門用語では経口薬と言います)には“飲むインスリン”は存在しません。経口薬はすい臓に働きかけてインスリンを分泌させる、肝臓や筋肉に作用して血糖値を下げる、インスリンの効きを良くする、などの様々な働きで血糖値を下げているのです。

現在日本では異なる働き方をする7種類の経口薬が使用可能です。患者さんの状態に応じて1剤だけで治療することもあれば、複数の種類を併用して治療することもあります。さらには注射薬と経口薬を組み合わせることもあります。

ただし患者さんの状態(妊娠・授乳中、高齢、腎臓が悪い、肝臓が悪い、など)によっては、経口薬が使用できない場合もあるので、注意が必要です。


SU(エス・ユー)薬

すい臓に直接働きかけて、インスリンの分泌を増加させ、その結果血糖値を下げます。強力に血糖値を低下させるというメリットがある一方で、血糖値が下がりすぎてしまう低血糖という副作用を起こしてしまう場合があります。

腎臓の働きが低下している人は低血糖が起こりやすくなるので、SU薬は使用できません。高齢の方は腎臓の働きが低下している場合が多いので、SU薬の使用には注意が必要になります。


DPP-4(ディー・ピー・ピー・フォー)阻害薬

十二指腸や小腸から分泌されるインクレチンというホルモンは、血糖値が高いときだけすい臓に作用してインスリン分泌を促します。またすい臓から分泌されて血糖値を上げるグルカゴンというホルモンの分泌を抑えます。

本来インクレチンは分泌されると数分でDPP-4という酵素によって分解されてしまいますが、DPP-4阻害薬はこの酵素による分解を邪魔することで、インクレチンの作用を長続きさせる薬剤です。

単独で使用する限り低血糖は基本的に起こらず(ただしSU薬やインスリン注射薬など低血糖を起こしうる薬と併用していると低血糖が起こる場合があります)、重篤な副作用もほとんどないために、広く使用されている薬です。


ビグアナイド薬

筋肉などでの糖の利用を促進したり、肝臓の糖を作る働きを弱めたりして、総合的に血糖値を低下させます。低血糖の心配はほとんどありません。しかし、他の副作用が起こりやすくなるために、日本糖尿病学会では75歳以上の高齢者には使用しないように勧めています。


速効型インスリン分泌促進薬

SU薬と同じようにすい臓に作用してインスリンの分泌を増加させます。SU薬との違いは薬を飲むとすぐに作用が現れ、作用時間が短いことです。このためにSU薬よりも低血糖を起こしにくいというメリットがありますが、1日3回食事ごとに服用する必要があるという煩わしさがデメリットになります。


インスリン抵抗性改善薬

“インスリンの効きの悪さ”、すなわちインスリンに対する体の反応が悪くなって血糖値が下がらないことを専門用語ではインスリン抵抗性と言います。

インスリン抵抗性改善薬は、その名前のとおりインスリン抵抗性を良くする、言い換えればインスリンの効きを良くすることでインスリンの作用を高め、その結果血糖値を低下させます。単独では低血糖の心配はありませんが、骨折や心不全が副作用として問題になります。


SGLT2(エス・ジー・エル・ティー・ツー)阻害薬

腎臓から尿に糖をわざと捨てさせることで、血糖値を下げる薬です。ここでご紹介する薬剤7種の中で最も新しく発売された薬です。

低血糖を起こさないことや、体重が減少するというメリットがあるのですが、皮膚症状や脱水症などの副作用があることが問題になっています。高齢者はもともと脱水症を起こしやすいので、日本糖尿病学会は高齢者へのSGLT2阻害薬使用は慎重にするように勧告しています。


α-グルコシダーゼ阻害薬

食物に含まれているでんぶんや糖分の分解や吸収を遅らせることで、食後の急激な高血糖を抑える薬です。放屁(おなら)の増加や、おなかがはる感じがすることが副作用として問題になります。

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まとめ

糖尿病の治療薬
糖尿病の飲み薬
SU(エス・ユー)薬
DPP-4(ディー・ピー・ピー・フォー)阻害薬
ビグアナイド薬
速効型インスリン分泌促進薬
インスリン抵抗性改善薬
SGLT2(エス・ジー・エル・ティー・ツー)阻害薬
α-グルコシダーゼ阻害薬

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