人間は年をとるにつれ病気になる確立が高くなります。そして病気になる原因のほとんどはその生活習慣にあります。不適切な食事や睡眠、運動量の不足、喫煙や飲酒といった生活が続くと私たちは病気へと一歩一歩近づいていきます。
それは生活習慣病と呼ばれ、その代表的なのが糖尿病です。ここではその糖尿病とはどんな病気で 糖尿病 予備軍 とはどういうことか、また予備軍にならないためにはどうしたらよいかを説明していきます。
糖尿病と予備軍について
糖尿病とは
私たちが食べたものは胃や腸で消化吸収され糖質はブドウ糖として血液中に放出されます。このブドウ糖を細胞内に摂りこむことができず、尿の中に流れ出てしまう病気が糖尿病です。糖尿病であるか、そうでないかを判断するのに血糖値というものが使われます。
血糖値とは血液中のブドウ糖の量の割合を数値化したもので、空腹時に126mg/dl以上、食後に200mg/dl以上になると糖尿病と診断されます。
糖尿病の恐怖
糖尿病が恐れられているのは、いろいろな合併症を引き起こすからです。中でも三大合併症といわれる網膜症、神経障害、腎症は糖尿病になると30%以上の確率でかかります。網膜症にいたっては50%とも言われています。
網膜症では眼に栄養が行かなくなることから失明したり、神経症では神経障害により痛みを感じないため怪我をしても気づかないようになります。また腎症では尿が作られなくなるなどの弊害があります。このほかにもまだまだ合併症がありますが、どれも身体にとって危険なものばかりです。
糖尿病になる原因
糖尿病は私たちの体がなんらかの原因によって糖の代謝が上手くいかなくなることにより発症します。その複合的原因が食事であったり運動量やストレスなどの生活習慣と言うわけです。
糖尿病予備軍とは
糖の代謝機能が低下することにより段々と正常型から糖尿病型になっていきます。糖尿病かそうでないかの間に、このままの生活状態が続くと遅かれ早かれ糖尿病になる危険があるとされる予備軍と呼ばれるものがあります。
空腹時の血糖値が110mg/dl未満、ブドウ糖負荷試験(糖液をのんでから2時間後に測る)の値が140mg/dl未満ですと正常型で、空腹時が126mg/dl,以上、ブドウ糖負荷試験後が200mg/dl以上ですと糖尿病型と診断されます。
その間にあるのが境界型と言われる予備軍です。つまり数値的にも、あと少し値が上がることで境界を超えてしまい糖尿病型になってしまう人のことを言います。
糖尿病予備軍にならないために
それでは予備軍に入らないためには、どうしたらよいのでしょう。それには毎日の生活習慣を見直さなければなりません。睡眠や食事の内容をチェックして不足や過多があるなら改善します。特に糖分、塩分、脂肪の摂りすぎは要注意です。運動量も大切なポイントです。
特に肥満がある人は糖尿病に最も近い位置にいるといってよいので注意が必要です。また常日頃、血糖値を計る習慣をつけます。数値をチェックする事で異常に気づき血糖値を正常に保つ目安になります。
もし予備軍になってしまったら
特に家族に糖尿病の人がいる場合や肥満の人は糖尿病型に入る危険度が高く注意が必要です。脂肪の摂取量を控え食物繊維を30g摂り30分の運動をすることで予備軍から抜け出すことができるとされています。
予備軍から正常型に戻るか、そのまま糖尿病型に移行してしまうのか、その人の人生の分かれ道です。正常型に戻れば苦労せず遅れる日々も、一度糖尿病型に移行してしまうとそれからは病気と闘う大変な苦労と努力をしなければなりません。その差は天と地ほどあります。
今一度生活習慣を見直し予備軍にならないように気をつけましょう。
まとめ
糖尿病と予備軍について
糖尿病とは
糖尿病の恐怖
糖尿病になる原因
糖尿病予備軍とは
糖尿病予備軍にならないために
もし予備軍になってしまったら