椎間板ヘルニアはぎっくり腰で起こる激痛としびれ感を伴います。 椎間板ヘルニア の治療としては薬物治療も重要ですが、それ以上に運動療法である ストレッチ が治療だけでなく再発防止の為にも大きな役割を担っています。ぜひ、しっかりと理解して日頃の生活に取り入れてください。
あなたは椎間板ヘルニアの時のストレッチ法を知っていますか(前編)
椎間板ヘルニアの代表的な症状とは
椎間板ヘルニアの症状はぎっくり腰で起こる激痛としびれ感を伴います。通常は片側の下肢で発症しますが、神経の圧迫する部位によっては両方の下肢に発症する場合もあります。
腰痛の症状
椎間板ヘルニアの腰痛は中腰・前かがみのように腰を曲げた時に発症するのが特徴的であり、この点が他の腰痛と違う点です。痛みの範囲は椎間板ヘルニアが発生している場所だけではなく、筋肉の炎症を起こしている下半身全体という広範囲な場所になります。
具体的にはぎっくり腰のような激痛が片側のおしり・太もも・ふくらはぎなどに発生します。炎症とは、刺激から自分のからだを守るために人間が本来もつ反応です。
しびれ感
しびれを感じる病気としては椎間板ヘルニアが最も多い病気です。しびれの原因は飛びだした椎間板が近くにある坐骨神経などの血管を圧迫することです。
坐骨神経は足のウラから太もも・おしりから背骨まで通っている太い神経ですが、椎間板によって腰の部分を圧迫されたことを、下半身全体に痛みがあると脳が判断して「おしり」・「太もものウラ」・「ふくらはぎ」・「足首」まで電気が走るようなしびれ・痛みを感じます。
ストレッチの目的とは
椎間板ヘルニアの運動療法としてのストレッチには次の4つの目的があります。
圧迫した場所の圧力を減らす
前かがみの状態で痛み・しびれ感の症状が悪化する場合に、腰をそらすことによって椎間板の圧力が弱まり、症状が改善します。さらに、体幹の筋肉を鍛えることによって脊椎の間を広げて椎間板の圧力を弱めることができます。
痛みの周辺の筋肉を鍛える
椎間板ヘルニアを発症した場合、どうしても痛みの発生している部位をかばってしまい、周辺の筋力が低下し、姿勢が悪くなるということが起こります。これを予防・改善するためにストレッチを行うことが有効です。腰の範囲だけではなく、下肢の部分のストレッチを大事です。
血流の改善をおこなう
ストレッチを行うことによって、痛みの部分と全身の血流が改善され痛みとしびれ感がやわらぎます。一時的な痛みの改善が生体反応として生理的な痛みの回復につながることがわかっています。
最も発症しやすい部位の痛みをやわらげる
痛みのもとになる最も発症しやすい部位は長い時間同じ筋肉を酷使し、動かさない筋肉にわずかな炎症がおきて筋膜に癒着がおきる場所です。これをトリガーポイントといいますが、この筋膜性の痛みは筋肉の緊張を緩めることで良くなります。
まとめ
あなたは椎間板ヘルニアの時のストレッチ法を知っていますか(前編)
椎間板ヘルニアの代表的な症状とは
ストレッチの目的とは