坐骨神経痛 の 症状 は、初期段階では軽い違和感程度で即座に坐骨神経痛だという判断はできないことが多い病気です。
症状が進むとクシャミや咳でさえ患部の痛みに変わり、やがて歩くときに足がもつれたり、歩行困難や立ったまま長い時間耐えられなくなるなどの症状に発展することもあります。
坐骨神経痛の症状は、初期の違和感をキャッチすること
坐骨神経痛の判断基準
坐骨神経痛の症状なのかほかの病気なのか、まずは初期段階で判断する必要があります。とはいうものの、人間の体はそう単純に作られているわけではなく、それを判断する段階で明確な線引きなどはそもそもありません。
しかし、一定の基準に近いガイドがないわけではありません。自分の症状を詳しく見極め、坐骨神経痛なのかどうかを判断します。
ただし、できれば「素人判断」だけで済ませるのではなく、きちんと医療機関に行って詳しい検査など行うのが一番早くて間違いの少ない選択であることは確かです。
坐骨神経痛が発症しているケース
まず、この項でいうところの「痛み」とはすこし広い意味で、神経系統のことだけに以下のような例を含みます。
通常の常識でいう痛さ、特定の部位が非常に冷たく感じられる現象や逆に不快な温感(ほてり)や灼熱感、針で刺されたような局所的痛みや何かに締め付けられているような呪縛感を含みます。
すこし例をあげると、背中や腰の周辺が(時々、または長期間)痛むときや、朝起きると布団から出ない段階でも腰背部がひどく痛む、あるいはおしりから足のあたりが激しく痛んだり痺れたり腫れたりするという場合です。
またあるときには足に力が入らなくなったり歩行が困難になることもあります。重いものを持ちあげたり降ろしたり、あるいは運んだりしたときに腰やおしりに痛みが走るなど症状がでます。
このような時は発症しているケースに含まれます。
軽微な違和感も見逃せない坐骨神経痛
以下のような小さな違和感も坐骨神経痛に関わっている可能性があります。これらは即座に坐骨神経痛だと決められないものの、ひとつのバイタルサインであるとされています。
便秘が長期間続く、長時間立ったまま(あるいは座ったまま)の姿勢を保つと、腰や臀部から脚部にかけて断続的に痛くなることがあります。
または安静な状態であるにもかかわらず、足の痛みや浮腫み、あるいはおしりにも同じような痛みが出ることもあるでしょう。
脚部に無力感を感じたり足の皮膚に触れてもその感覚が鈍くなっている気がするときも同様です。また仕事の終業時間とか夕刻になると、足がひどく重く感じたり痛みを発するときは要注意です。
そして中には咳やクシャミだけでも腰や背中に痛みを生じたり、下半身の左右の筋肉サイズがハッキリ異なるという珍しい症例も散見されています。
症状の進行による変化
坐骨神経痛を発症すると段階的に症状の変化を伴います。
初期段階では前述のようにおしり、あるいは腰とか太ももの裏側に軽い痺れとか違和感が発生します。この段階ではハッキリ痛みというところまで行かない例も少なくありません。そして、それらの違和感は時として現れたり消えたり、必ずしも規則的に出るとは限りません。
腰痛と坐骨神経痛の見極めはかなり難しい部分があります。しかし、一般的にいわれていることは腰痛は腰とその周りだけで、坐骨神経痛となるともっと下の部分、つまり太ももから足先まで全体的にあらわれて、チリチリと痺れたり急な痛みを発症したりするという点で若干異なります。
また、坐骨神経痛の痛みや痺れについては毎日一定の症状を繰り返すのではなく、その日によって異なります。痛烈に痛む日もあれば全く苦痛を感じないで楽に過ごせる日もあります。このように坐骨神経痛の症状は、時により重くなったり軽くなったりすることもひとつの特徴といえます。
そして坐骨神経痛の疾患が進行すると走行距離が短いのに歩けなくなったり、長い時間特定の姿勢を保つだけで股関節周辺、あるいは足の膝とかふくらはぎ、足首や指などに痛みや皮膚感覚の違和感が出たり、立っていることそのものが困難な状況となります。
こうなると坐骨神経痛の中期を越えたという判断ができるかもしれません。
まとめ
坐骨神経痛の症状は、初期の違和感をキャッチすること
坐骨神経痛の判断基準
坐骨神経痛が発症しているケース
軽微な違和感も見逃せない坐骨神経痛
症状の進行による変化