風邪はなおったのに咳だけが続くことはありませんか?タバコも吸わないのに咳が出たり、何週間も咳が続く場合は咳喘息かもしれません。咳喘息は気管支喘息の一歩手前。早期発見・早期治療が大切です。
繰り返し再発しやすい 咳 喘息 には 漢方 薬で体質改善する方法がおすすめです。
咳がしつこく長引く―咳喘息は漢方でなおす
- 目次 -
咳がいつまでも長引いて、なおらない経験はありませんか?
季節の変わり目や花粉症の時期などに咳が続くことはありませんか?また、風邪をひいたあと、風邪のほかの症状はなおったのに、咳だけがいつまでもしつこく続くといった経験はありませんか?
もしその咳が数週間も続いているなら咳喘息かもしれません。咳喘息は慢性的に咳が出る気管支の病気です。気道が、ほこりや花粉、煙などといったさまざまな刺激に反応して炎症や咳の発作を起こします。ストレスや飲酒なども発作の要因になるといわれています。
咳喘息は喘息と違う病気?
一般的に喘息と言われるのは「気管支喘息」という気管支の病気です。ヒューヒュー・ゼイゼイといった呼吸音や呼吸困難が見られ、激しい咳き込みが起こります。
「咳喘息」は気管支喘息と同じように気道が狭くなり起こりますが、この呼吸音や呼吸困難といった症状はなく、3週間以上空咳だけが続く病気です。
通院が大変―治療せずに放置してはいけないのでしょうか?
咳がいつまでもなおらないというのは、咳が出る以外は、発熱や痛みなどの症状がないため、ついつい病院を受診せず、放置しがちな症状です。
咳はウイルスやほこり、煙などの異物からからだを守ろうとする大切な防御反応です。ただし咳が長引くと、炎症と修復を繰り返すことによって、気道がだんだん狭くなっていき喘息へと移行することがあるのです。
咳喘息から気管支喘息に移行する確立は約30%といわれ、3人に1人は気管支喘息を発症させてしまうのです。
また、咳が長引く要因は咳喘息だけでなく、肺炎や肺がん、慢性心不全といった見過ごせない重大な病気が原因となることもあるので、早めの病院受診をおすすめします。
漢方を試す理由は?
咳喘息の場合、治療の結果、症状が一度は改善されても、繰り返し再発しやすいという特徴を持っています。
忙しくて通院がままならないという方には漢方を試してみることをおすすめします。
漢方は「からだのバランスを整える」ことで病気をなおすという考え方に基づいています。体質改善によって症状を和らげるという方法です。
もちろん「咳」という症状に効果を発揮する漢方薬もあります。続いている咳の状態により、それに合った漢方薬を選び、からだを内側からなおしていくのが漢方治療です。
漢方では咳の原因は大きく「肺熱」と「肺寒」の2つにわけられます。ほてっているか冷えているかの違いですが、この通常でないからだの調子を整え、バランスをとることで、咳の原因を解消するのです。
咳のタイプを見分けましょう
漢方では自分の症状やからだの状態にあったお薬を探す必要があります。まずは自分の咳のタイプを見つけましょう。
- 冷えタイプ(体が冷えた時に咳が出る)
- 熱タイプ(口の渇きなど熱っぽいときに咳が出る)
- ストレスタイプ(強いストレスが引き金となって咳が出る)
- 虚弱タイプ(息切れや疲労感があり、夜間に咳が強くなる)
それぞれ症状に合った漢方薬があります。自分の状態を説明し、アドバイスがもらえるかかりつけの薬局、薬剤師など相談できる専門家をもつことも大切です。
病院で漢方薬をもらえますか?
咳喘息では、一般的な風邪薬や咳止めや抗生物質はほとんど効果がありません。
病院では、気管支拡張薬や吸入・ステロイド剤、抗アレルギー剤などを処方されるのが一般的でしょう。
最近では、こういった西洋薬と一緒に漢方薬を処方してくれる病院も増えています。医療用医薬品として保険適用されている漢方薬もありますので、受診する病院が漢方処方を取り入れているか調べてから受診することもできます。
漢方薬は「高い」というイメージですが、病院で処方してもらう保険適用薬なら1割~3割の自己負担割合で入手できるので、ぜひおすすめします。
漢方を上手に取り入れて、すっきりと咳とさよならしたいものです。
まとめ
咳がしつこく長引く―咳喘息は漢方でなおす
咳がいつまでも長引いて、なおらない経験はありませんか?
咳喘息は喘息と違う病気?
通院が大変―治療せずに放置してはいけないのでしょうか?
漢方を試す理由は?
咳のタイプを見分けましょう
病院で漢方薬をもらえますか?