「便秘にはお茶のチカラを借りましょう!(前編)」では、便秘に効果的なお茶の飲み方についてご紹介いたしました。後編では、 便秘 解消におすすめな お茶 の種類をご紹介いたします。
お茶の種類の中には、注意すべきものもありますので含有成分をよく確認しましょう。
便秘にはお茶のチカラを借りましょう!
便秘解消におすすめなお茶
お茶が便秘解消に有効であることはわかってきましたが、すべてのお茶が当てはまるわけではありません。中には利尿効果の高いものもあって、そのお茶の場合はせっかく飲んでもその水分が大腸に届かないうちに体外に出てしまいます。
ここでは、便秘の解消に効果の高いといわれているお茶を成分別で紹介していきます(カテキンはすでに紹介しましたので、ここではあえて省略します)
ビタミンCが含まれているお茶
美容効果が高いといわれているビタミンCですが、便秘の解消にも必要不可欠な成分です。ビタミンCは乳酸菌等の善玉菌を増やす働きをするとともに、便を柔らかくする作用も持っております。ビタミンCが多く含まれているお茶は、ローズヒップティー、ハイビスカスティー、緑茶が代表格です。
美容効果と便秘解消、ダブルの効果が期待できるこれらのお茶はスーパーなどで良く見かけることもあって取り入れやすく女性にとってはうれしいお茶といえるでしょう。
水溶性食物繊維が含まれているお茶
便秘解消に欠かせないとされる食物繊維ですが、特に「水溶性食物繊維」は大腸内で発酵・分解され、善玉菌を増やしてくれるとともに不要物・老廃物を外へ押し出してくれる働きを持っております。
その水溶性食物繊維が豊富とされるお茶には、黒豆茶、ゴボウ茶、マテ茶、ギムネマ茶があります。スーパーやお茶屋さんでよくみられるものもありますので、医師から食物繊維不足が指摘されていらっしゃる方は試してみても良いかもしれません。
マグネシウムが含まれているお茶
マグネシウムは大腸の動きを活性化させてくれ、水分不足の便に水分を行き渡らせるとともに、柔らかくしてくれる働きを促してくれます。
また便秘薬は酸化マグネシウムが内服されているので、マグネシウム自体いかに効果が高いかがわかります。そのマグネシウムが豊富なお茶にはプーアール茶、杜仲茶といったものがあります。また上記で紹介したマテ茶にも豊富に含まれています。
気をつけて!過剰な摂取と含有成分
お茶が便秘解消にさまざまな効能があるとはいうものの、やはり気をつけなくてはならない点もいくつかあります。
まずあげられるのは、お茶の“過剰摂取”です。コーヒーや紅茶、緑茶等に多く含まれるカフェインは腸の働きを活性化させてくれる反面、過剰に取ると利尿作用が働いて多くの水分が尿となって外に出てしまうという欠点も持ち合わせております。
また痙攣性便秘や過敏性腸症候群などの便秘の症状によって、カフェインの刺激が反って悪化に導かれる可能性があります。
そしてお茶に含まれる成分についても注意が必要です。特に通販やドラッグストアなどでよく見られる「便秘によく効く」などの謳い文句のあるお茶の場合は成分をチェックする必要があります。
そうしたお茶はその中に含まれる成分において下剤に近い利尿作用の強い成分が入っている可能性があります。中にはセンノシドやキャンドルブッシュと呼ばれるものが国民生活センターにおいて警告を発せられているものもあります。
このようなブレンドティーについてはさまざまなお茶がブレンドされているのでいかにも効能ありで良さげに聞こえますが、一度成分チェックしてその後お試し用を飲んで自分に合うものか判断した方が良いかもしれません。
ここまで便秘解消のためのお茶による効能や種類などについて述べていきましたが、もう一つ忘れてはいけないことがあります。それはリラックスかつ癒しの働きを持っていること、すなわち副交感神経の働きを促す手助けを行ってくれていることです。
お茶は友人知人と語らいながら、また一息つきたい時に飲むなど手軽に実行でき、無理なく続けられます。ストレスフリーは便秘解消の最大の効果と言えるかもしれません。過剰摂取を避けつつも難しく考えることなく、地道に飲み続けてみてください。継続は力なりです!
まとめ
便秘にはお茶のチカラを借りましょう!(後編)
便秘解消におすすめなお茶
気をつけて!過剰な摂取と含有成分